HEM-Netシンポジウムに参加しました。

町田です。
昨日は都内で開催された『HEM-Netシンポジウム』に参加しました。

ちなみに“HEM-Net”とは“認定NPO法人「救急ヘリ病院ネットワーク」(Emergency Medical Network of Helicopter and Hospital)”の略称で、非営利法人としてヘリコプターによる救急医療システムの普及促進を目的として活動しいます。
☆HEM-Netホームページ ⇒ http://www.hemnet.jp/


今年度のシンポジウムのテーマは「ドクターヘリと消防防災ヘリの協力体制の強化」ということで、ドクターヘリ運航開始当時から良好な関係である熊本県防災航空隊、関西2府4県で形成されている関西広域連合、通信環境の発展に関してJAXA,Weathernews、そして総務省,厚労省のパネリストの方々からの発表を聞かせていただき、同テーマに沿ってディスカッションを行いました。

防災ヘリの管轄は総務省でドクターヘリの管轄は厚労省という縦割りの関係ですが、実際の現場で協働しているときは同じベクトルを向いて活動できていて、それを都道府県や国レベルでも同じような気持ちでいることが重要に感じます。
群馬県は消防防災ヘリとドクターヘリが迅速かつ強固な連携をしていることが自慢です。“消防機関のヘリだからこそ消防本部が要請しやすい環境を整えていく”ために、「ドクターヘリ側に入った情報を素早く防災航空隊と共有する」、「防災ヘリでもドクターヘリと同じような動きをしていただく(医師派遣、キャンセルなど)」、「多数傷病者事案、重複要請時に次の手段をどうするか医療クルーは常に考えておく」という群馬県が行っていることをフロアから紹介させていただきました。
今回は群馬県防災航空隊の隊長もいらっしゃっており、災害時だけではなく平時からこのような連携を続けていくことが大切であることをあらためて確認しました。
2014年度上半期で、ドクターヘリ的運用や協働が30件を超しています。

また基調講演では「新潟県におけるドクターヘリの運用について」というタイトルで、新潟県の泉田知事より貴重なお話を聞かせていただきました。新潟県ドクターヘリ運航開始前に講演をさせていただいたこともあり、日本海側の厳しい気候を抱えながらも活躍している様子を聞いてうれしく感じるとともに、ドクターヘリについてすべて自分の言葉でしっかりお話しできる知事の姿勢にとても感動しました。
泉田知事は全国知事会の危機管理・防災特別委員会委員長をされていることもあり、「災害時のみならず平時から“県境にとらわれずもっとも早く到着できるドクターヘリを要請できる各都道府県知事の理解”」を最後にお願いさせていただきました。
新潟県 泉田裕彦知事。
群馬県は新潟県と接しており、連携強化は必須であります!

シンポジウム後には懇親会があり、HEM-Netの國松孝次会長、篠田伸夫理事長、ドクターヘリ研修でお世話になった元千葉北総病院の益子邦洋先生、金丸勝弘先生、そして多くの関係者の皆様に日々の現場での活動にエールを頂きました。
これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
國松孝次会長(中央)と山本CS(右)、筆者。

コメント

  1. 町田先生~。
    その節は?
    私真っ先に先生お見かけしました。
    ご挨拶出来ずすみませんでした。
    先生大人気で、皆様方とお話しをされていてお声掛け出来ず・・・。
    今回初?パネルディスカッションに参加しました。レベルの高いお話しでした。
    話しに着いて行けたのかは別として‼
    それぞれの分野の専門家の方々が、聴衆の皆様と意見交換や議論、情報共有などをしている様子を間近で拝聴出来て、勉強になりました。
    泉田知事のお話しには、感動。
    私自身、HEM-Netのシンボジウムが開かれる一週間前に、新潟県ドクターヘリの基地病院に出向き再度新潟ドクターヘリの現状を学んで来ましたので、知事のお話しによって、より一層多く学ぶ事が出来ました。
    先生の願い事叶うといいですね。
    まだまだ不勉強の私、更にドクターヘリ事業(救急医療)などについて多くの事を学んで行こうと思います。m(__)m
    長々と失礼しました。

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    返信
    1. 岡田さん、こちらこそご挨拶できずに申し訳ありませんでした。
      やはり他機関や地域を超えた連携はこれから必須となってくると思います。このようなディスカッションが今後も積極的に続くことを希望しています。

      削除

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