局地災害対応はスピードが命です!~「八雲総合病院災害派遣医療講演会」~

町田です。
7月22日に北海道の八雲町というところに行ってきました。函館から北にJRで1時間のところです。
幼少期を函館で過ごした僕にとって、もう来年度には新幹線がつながるというのが驚きです。実際に高崎から函館まで5時間ちょっとでついたのにはびっくりしました。時の流れを感じます。



災害拠点病院で昨年度初めてDMATチームができた八雲総合病院よりお招きいただき、『災害派遣医療講演会』でお話しさせていただきました。2月の網走厚生病院に続いて(http://drheli-gunma.blogspot.jp/2014/02/blog-post_12.html)、僕にとって今年2回目の故郷での講演になりました。

今回は『局地災害対応』に的を絞ってお話しさせていただきました。僕が住んでいた20年前と違い高速道路も函館近くまで伸びています。また残念なことですがJRの事故も多く起こっています。八雲総合病院と前橋赤十字病院は、全然違うようで実は交通関係の局地災害が起こり得る環境にあるところで共通点があります。
群馬県では関越道大型バス事故の局地災害対応で様々な問題点が噴出しました。しかし、その問題点をしっかり洗い出して次は絶対に迅速に対応できるように様々なシステムを作り上げてきました。このような経験こそ皆さんと共有すべきことだと考えています。

局地災害対応は、初動が遅れると最後まで後手後手の対応になってしまいます。
情報入手、院内体制の立ち上げ、周辺協力機関との連携をスピーディーに、シンプルに行える体制をぜひ構築していただきたいと思います。そして当院もこのような機会で改めて足元を見つめて、さらなる体制強化に励まなくてはいけません。



 

平日の忙しい夕方の時間に病院5階講堂がいっぱいになるくらいの病院スタッフの皆様、近隣の病院の皆様、そして消防関係の方々など多くの方にお集まりいただきました。(ちなみに近隣といっても北海道の場合は100Kmをこす場合もあります・・・)少しでも病院の災害対応のお役にたてていれば幸いです。
網走の時と同様に病院幹部の方々、DMATチームをはじめ、これ以上ないと思うくらいの温かいおもてなしを頂きました。本当にありがとうございました。


おまけ・・・

八雲での講演の翌日に、来年2月(予定)に北海道で4機目のドクターヘリの基地病院となる市立函館病院を見学させていただきました。実はここに僕の高校時代の同級生が救急科医師としてドクターヘリの運航開始にむけて最前線で活躍しています。
1年前に当院に見学にきていて(http://drheli-gunma.blogspot.jp/2013/06/418.html)、今度はその逆です!
高校を卒業して20年、お互い救急医になるまでの道のりは全然違いますが、いまは目指すところは同じです。「お互いそれなりの年になったんだね~」という話題で持ちきりでしたが、同期と本音でいろいろ話しをできたのは本当にうれしかったです。


僕が幼少期をすごしたこの街の空をドクターヘリが飛びまわることを想像するだけでわくわくします!

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