我らが機体という思い・・・(毎週木曜日は機体消毒の日)

町田です。

運航開始からずっと毎週木曜日は『ドクターヘリ機体消毒の日』としています。
毎朝群馬ヘリポートで運航開始前にブリーフィングを行いますが、普段であればそのあとヘリで病院屋上ヘリポートに移動しますが、今日はブリーフィング後にヘリ当番スタッフ全員でアルコール綿で機体をきれいに拭きます。

ドクターヘリは屋外での活動であるため、靴の裏の泥や患者さんの血液が機内に付着することがあります。もちろん出動のたびに目立った汚れは運航クルーの方によってきれいにしていただいていますが、週1回だけですがさらに念入りにあらゆるところを拭き上げます。特にドクターが触るところ(無線の切り替えスイッチ、引出し、扉のロックなど)は乾いた血液が残っている場合があります。
これからお世話になる機体に『今日もよろしく!』という思いできれいにしてあげることで、そのヘリへの愛着もわいてきます。




運航当初は『JA6910(ひとまるちゃん)』が群馬の専用機に近い形で、検査期間などを除いてつねにぐんまの空で活躍してくれていました。そのため特に運航開始当時からの医療スタッフもひとまるちゃんに特別な愛着をもっています。最近は出動数の増加に伴う飛行時間の延長にともない、部品の耐久性や検査のローテーションの都合もあり、機体もローテーションでを組むようになっています。

防災航空隊(防災ヘリ:JA200G)や警察航空隊(県警ヘリ:JA01GP)はそれぞれ『我らが機体』を持っていて、機体不具合があると活動できなくなってしまうため隊員の皆さんは毎日機体に愛情をこめて整備や清拭を行っている姿をよく見かけます。



ドクターヘリの機体はローテーションで時々チェンジがありますが、医療クルー(特にドクター)は来た機体それぞれに対して愛情を持って接しないといけません。早期医療接触のためにその足となってくれるヘリがないと、現場にも駆けつけることができません。機体だけでなく医療器材も、すぐに新しいものに飛びつくことなく、今利用しているものをしっかり愛情を持って使用する気持ちを忘れないでほしいです。
どの機体に対しても『我らが機体』という気持ちをもって。週1回の消毒日だけ拭けばよいというわけではなく、もし汚してもすぐその出動後にきれいにして消毒日に「拭く前からすでにピカピカ!」という状態を維持しましょう。

ドクターヘリの長期運休・・・医療クルーのヘリへの愛情と感謝の気持ちをわすれていた僕たちへの警鐘であったかもしれません。

コメント

  1. キレイに整理整頓しないと、ひとまるちゃん悲しみます。(笑)
    今日も頼むぞ・今日も1日お疲れさま的な感じでお手入れ必要。
    物も人間もメンテナンスやお手入れが欠かせませんね~。(^^)
    怠ると不具合などが‥‥‥(^_^;
    引き続き愛情と感謝を込めて消毒を…。

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    1. 岡田さん、本当におっしゃる通りです。病院到着後に傷病者の診療を継続することもありますが、ちょっと時間ができたとき、運航終了時にちょっと愛情を加えるだけでも大きな違いがあると思います。

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    2. ドクターヘリも機材も全て共有物ですから、次の人・次の患者様の事を考えて使用し補充し整理整頓ですよねぇ。
      このような事は、普段の生活においても言えます。
      自身のたまにやらかしますが、次の人の事を考えて使用しないといけないなぁ~と思ったブログ内容でした。
      忙しい時ほどやらかします。(^^;)共有物=次の人と言う事を肝に銘じます。
      ご多忙中の中返信ありがとうございます。m(_ _)m

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    3. 岡田さん、その通りです。ヘリだけではなく、診療で使用したエコーなどの医療器材も、使い終わった後に使用前よりもきれいに戻すくらいの心構えが必要です。

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