群馬県ヘリコプター合同勉強会を開催しました。~今年度も連携はバッチリです!~

 町田です。

昨日夕方、18日ぶりにドクターヘリが出動しました。早期要請で救急隊現着後にキャンセルとなりましたが、長期運休があったにもかかわらず、運休前に早期要請の流れはそのままであることにとても安心しました。



昨日は『平成26年度第1回群馬県ヘリコプター合同勉強会』が行われました。
防災ヘリ・ドクターヘリ合同勉強会から始まったこの会もなんと8回目!業務の都合上で群馬県警察航空隊は欠席(本当に忙しそうです!)でしたが、群馬県防災航空隊、群馬県ドクターヘリ、赤十字飛行隊群馬支隊、陸上自衛隊第12旅団が当院に集まりました。また連携活動事案の検証のために管轄であった多野藤岡消防本部、そして基地病院である当院スタッフも参加しました。さらに群馬県庁医務課の方も出席していただきました。



 
平成26年度第1回(通算第8回)群馬県ヘリコプター合同勉強会 報告

1.実績報告
 ・ドクターヘリと防災・県警ヘリ連携活動実績
  救急現場でのドクターヘリ、防災ヘリの協働が増加した。
 ・2013年度 県警ヘリ、防災ヘリ、ドクターヘリの各活動実績
  昨年度もドクターヘリは要請・出動数が増加。他機関ヘリろの連携も増加。
  火災出動などにより今年度の防災ヘリの出動数が増加している。
 ・ドクターヘリ長期運休中の代替手段による対応実績
  16日の運休期間中のドクターヘリ要請40件、うち24件を代替手段で出動。
  (防災ヘリDH的運用 10件、佐久DH 2件、高崎DC 4件、前橋DC 8件)

2.事案検証
 ①防災ヘリ→ドクターヘリ
  引継場所(直近RP or 群馬HP or 病院直送)をどうするか?
  ・連絡手段の確認
   やはり管轄消防本部が要になる。
  ・ドクターヘリ要請/病院直送の判断基準
   判断基準は一つだけではないので総合的に判断が必要。
    傷病者の状態:初療優先/根治治療優先?、搬送先選定の時間、など
    ヘリ運航に関わること:燃料、気象、ドクターヘリの動き、など
   医療アドバイスが必要であれば積極的に基地病院へ情報提供を。

 ②防災ヘリドクターヘリ的運用
  防災ヘリ的運用がきわめて有効であった外傷症例!
  ・ドクターヘリ運休/防災ヘリ出動可能の場合の調整
   ドクターヘリが運航できなくても代替え手段を調整できる可能性がある。
   消防本部、防災航空隊、基地病院で必ず情報共有をする。
 
3.広域医療搬送受入訓練の感想
  『陸上自衛隊第12旅団の視点から』
  自衛隊側が各ヘリの特性を知ることができた。(スポット調整に役立つ。)
  実際に行ってみてDMAT側が想定した導線の不具合がわかった。
 など
 *尚、3.に関して、正式な検証会は近日開催予定。




当たり前のことですが、やはり情報共有の大切さ、臨機応変の判断が求められることをあらためて確認することができました。そして判断する際に迷った際は遠慮せずに相談しあう関係が持た一段と強化されたように感じます。
またDMAT訓練において、自衛隊側からの率直な感想を聞けたことはとても有意義でした。訓練の検証会でDMAT側の意見だけではなく、いろいろな視点からの気持ちを汲んだ建設的な議論ができそうです。

そしてこのような連携に最も要になる群馬県庁の担当の方々が、このような勉強会に参加していただけたのが本当にうれしい限りです。

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