日々是勉強!

藤塚です
当科では、色々な勉強会を行っております

●ER勉強会(昼):中野センター長を中心に、学会報告や予演会、セミナーや課外活動報告、皆で共有すべき事項を共有する会です。

●イブニングセミナー(夜): 皆で最新知識や経験などを共有する会です。毎回担当者が変更になり発表します。また稀な症例や気になっていた症例などの検討会も行っております

 
実際にイブニングセミナーはこのような感じで行われています。
とある勉強会の様子・・・
 
◆症例検討
副部長:『失神の原因が急性大動脈解離(stanfordA型)であった症例』
ERで心嚢液貯留、ショック状態。ある程度保存的にバイタル改善認め、ちょうどその時は当院で緊急手術困難であったため転送。
⇒緊急ドレナージし搬送すべきであったか? 超緊急時はやるでしょう。このようなバイタルがある程度維持できたものについては、その後の処置対応具合(外科的followや搬送時間など)を含めて判断しましょう。
 
後期研修医:『肺炎球菌性敗血症からの間質性腎炎を発症した症例』
肺炎球菌性敗血症ショックで入院加療。経過でAKIとなり、CHDFサポート。以後培養結果陰性であるが、発熱持続を認めた。維持透析となったが、以後も微熱継続。抗菌薬治療で改善しない、発熱・炎症反応上昇が持続し、腎炎も疑われ精査したところ、Gaシンチで腎集積を認め、間質性腎炎と判断され、PLS投与開始となった。結果として腎炎治療介入が遅くなってしまった。⇒感染症治療・薬剤投与後、持続する発熱や炎症反応が持続する場合は、原病以外の膠原病や原因を考えましょう。
 
ちなみにここで出た結論が絶対というわけではありません(様々な意見があると思うので今回の結論への医学的な突込みはナシでお願いしますm(__)m)。大切なことは若手医師からベテラン医師まで様々な知識や経験、最新の文献による意見をだしあって話し合うことです。
 
◆講義
宮崎先生『高気圧酸素治療』
超大作!高気圧酸素治療の歴史から適応疾患・治療成績、普及しない理由まで、目に鱗でした。
宮崎Dr講義様子。スライドが印象的!
 
このように行っております。皆で日々レベルアップできるように勉強をしていきます。

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