群馬県ドクターヘリ平成25年3月度活動実績更新しました。

Web担当の伊藤です。
平成25年度最後の群馬ドクターヘリ活動実績を更新しました。

http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/content05.html

病院も新年度を迎え、多くの新入社員が入ってきました。
各科にも4月から新入社員の他に医大生が研修に入り指導に、教育にと医師達は慌ただしい年度初めを過ごしています。
筆者も当院に入社し、指導歴が今年で3年目に突入しました。
当初は力の入れ具合がよくわからず、力が入りすぎてしまったり
自分の価値観を押しつけすぎてしまったり、
自分の理想論を貫こうとして隙もない厳しすぎる態度になってしまったりと
失敗ばかりしてきました。

私たちアラフォー世代は、高度経済成長期に日本を支えて来た団塊の世代に指導されることが多かった世代です。
まだ日本の社会が縦割り社会であり、男性の力が強く、女性の地位を築くのが大変な時代でした。

そんな時代に手に技術を持っていた女性達は、結婚、出産と言う大事業を成し遂げる傍らで、男性と同等の仕事をすることを求められ、男女雇用均等法が誕生した時代を築いて来たと言えます。

しかし、そういう時代を生きた女性が今や母親となり、余裕のなかった時代に生きて来た自分をふと顧みて、自分の子供達には自分のような思いをさせず、ゆとりを持って育てたい、と思うようになったのかもしれません。

そういった世代の親に育てられて来た子供達は、見事に私たちアラフォー世代とは価値観が違っていました。
私は、その「違い」が理解できず、受け入れられず、許せず、世間はそんなに甘くない!と新人を叱咤激励してきましたが、「叱咤激励が空回り」を繰り返して来て、結果的に失敗してきた、というのが正直な話です。
今は、別に、そんなにやっきにならなくても「子は育つ」のかもしれない、と思い始めている今日この頃です。

自分自身のその時代特有の「厳しすぎる価値観」「厳しすぎる視点」を捨てる事で、いったん自分自身がとても自由になり、自由になった後新たな価値観が生まれ、今までとは別の視点で「指導」というものを見つめられるようになったと言う感覚でしょうか。
人の心が時間の流れとともに変わってしまうように、時間の流れは様々な時勢を変えてしまいます。

変わって行く世の中の流れに逆い、自分は絶対に変わらない!と頑固になるのではなく、変わらなくてもいいけど、流れに身を任せる事、変わって行く事を受け入れる事で人は楽に生きて行けるのかもしれない、と感じます。
今年度も多くの新人が入ってきましたが、これからは彼らの価値観を、力を抜いて受け入れてみようと思っています。

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