『関越道大型バス事故』から2年がたちました・・・

町田です。

ゴールデンウィークも4日目を迎えました。最初の2日に比べれば昨日は平日だったせいもあるのか病院は比較的落ち着いていましたが、今日はすでに朝から防災ヘリが救助に連続で出動していたり、交通事故も頻発しているようです。
ぜひ安全運転と滞在中の健康第一で、スキー、温泉、世界遺産候補と魅了あふれる群馬県に遊びにいらしてください。ちなみに観光大使は群馬県出身の中山秀行さんと井森美幸さんで、5年目を迎えた新ポスターに合わせたように富岡製糸場が世界遺産候補として推薦されました。



ところでちょうど2年前、群馬では関越道で大型観光バスの大事故が発生し、7名の尊い命がこの事故で失われました。
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2012/04/blog-post_30.html

その時点では県内の消防、警察、病院など各機関ができる限りの力を出して対応に当たりました。しかし、早朝に起こった事故の連絡がうまく伝わらなかったことによる医療チームの派遣の遅れ、搬送先病院がうまく分散されていなかったなど、その後の検証で様々な問題点が指摘されました。
その前年の東日本大震災の災害救護では各機関とも多くのスタッフを被災地に派遣し様々な面で活躍しているつもりでいましたが、いざ自分たちの足元で起きた局地災害に対して『群馬は災害に強い』という自信がものの見事に崩されました。

その後、大きな事故があると警察や消防から基幹災害医療センターホットラインに直接第一報が入るように整備したり、各災害拠点病院にDMATが配備されるようになったり、各病院の災害対応マニュアルが完備(当院は現在作成中・・・)されたりしてきました。

実際に高速道路の事故の第一報が警察の管制センターから入り、DMAT出動やドクターヘリ出動に結びつけた事例が増えました。医師の医療介入までの時間の短縮とともに、事前情報により多数傷病者事案に対して最初から複数の医療スタッフを現場につぎ込むことができます。

平成24年7月に群馬県から発布
『県内内局所災害発生時における 群馬DMAT派遣要請について』


群馬県はいまだにドクターヘリ早期要請は全国平均レベルでとどまっていて、救急車の受け入れ困難事案もまだまだ発生しています。災害時以外にも早期医療接触のための情報のやり取り、そして各病院の受け入れ体制の強化をこれからも緩めずにすすめていかなければいけません。

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