2014年3月20日木曜日

オールナイトの戦い!

町田です。

増え続ける救急搬送と変わらない救急ベッドの数で、需要と供給のバランスが乱れている日々のなかでも戦いは続きます。医療で「戦い」という言葉はもしかしたら不適切かもしれませんが、やっぱり現場は常に様々な事情と戦っているのが現実です。
しかしベッドがないことで救急車を受け入れられない言い訳にはできません。医療が発展すれば国民の平均寿命は延びて長寿社会になるのは目に見えていたのにも関わらず、高齢者の受け入れ施設の整備が追いついていない政策を嘆いたところで今すぐ何か変わるわけではありません。嘆いている今この時にも患者さんは発生しています。
医療者の資格を持っている以上は、苦しんでいる患者さんにも1秒でも早く手を差し伸べることは当然なのです。だから少しでも必要だと思えばドクターヘリを早期に要請することを消防に言い続けているし、逆に消防からの患者搬送の依頼をできる限りうけて早く医療を開始できるようにしています。

でもやはり今すぐに救急患者用のベッドを増やすことはできません。病院がこの先ずっと安定して続けていくためにはいろいろな制限やルールがあり、それを破ると罰せられたり補助金を減らされるのが僕たちを取り巻く医療の世界です・・・だから「いまだけちょっとICUの入院ベッドを増やしちゃおうか!?」ということは決してできません。(さすがに災害対応時には許されると思うのですが・・・)
そのために救急に搬送されて初療をおこなったにも関わらず入院できない患者さんには、大変申し訳ないのですが他の病院の重症患者用ベッドに転院していただくことがあります。もちろん行き先が決まらず現場から救急車が動けずにどんどん具合が悪くなるよりも、入院のことは後で考えてまずは治療を開始することの方が良いに決まっています。最近はこのような対応をすることが多いのも事実です。

当院の重症ベッドがないときは当然他の救命センターや大学病院、災害拠点病院も大忙しなことがほとんどです。どの病院もご苦労されているようです。もちろんもっとお互い病病連携をするべきだと思うところも多々あるのですが・・・転院先さえ見つからない時もあり、そのときは翌日に退院やベッド移動があってベッドがあくまで救急外来でオーバーナイトすることがあります。
先日も重症患者さん2名が救急外来でオーバーナイトしました。大変ありがたいことに患者さんのご家族は状況を理解していただいたようで、朝まで入院できないことに対して許していただきました。もちろん救急外来にただ待機しているだけではありません。当科スタッフは救急科医であり集中治療科医でもあります。つまり救急外来で看護師の方々のご協力をいただきながら集中治療管理を開始します。さらにほかの当直やオンコールの先生方も夜中でも専門的な診療でご協力をいただいています。中には朝までの救急外来の治療で翌朝には一般病棟で対応できるぐらいに状態が改善する患者さんもいます。
同時進行でICUでは1日でも早い患者さんの回復と一般病棟へ転棟できるように、オールナイトでの戦いが続いています。

この先も患者さん、各科先生、病棟スタッフの方々にはご迷惑やご負担をかけることがあると思いますが、現状が現状だけにこれからもさらなるご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。(以前にも全く同じようなことを書いたかもしれません・・・なかなか変わらない?変えられない?ところでもある証拠です。)

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