スキー場へ駆けつけろ！

町田です。

年始休みもいよいよ最終日です。年始休みの間も救命救急センターは休みなく動き続けていて、この5日間でほとんどのスタッフの方々とあったような気がします。（ちなみにセンター長も自らヘリ当番を担当していました！）

お正月三が日のヘリの軌跡・・・

今年の冬も寒さがとても厳しいですが例年より雪が少ないように感じます。群馬県の平野部は全く雪がなく、赤城山や榛名山の頂きもそんなに白くなっていません。しかしながら車で1時間半～2時間走った長野や新潟に近い山間部には、多くのスキー・スノーボード（＆温泉）目当てに多くの皆さんがやってきているようです。

今シーズンも残念ながらスキー場での事故や病気の発生があり、ドクターヘリの要請があります。
車で2時間以上かかるところでもヘリなら20分で到着できるので、早期の初期診療に加えて発生から1時間以内に救命救急センターへの収容も可能になっています。

先日も日没近くに群馬県で最も遠く標高の高いスキー場の一つから要請がありました。要請していただいた消防本部と現場の救急隊、そしてスキー場関係者のご協力のおかげで現場直近のスキー場駐車場に着陸させていただきました。なんとそこには都内のある救命救急センター長が診療所で勤務されていて、適切な初期治療のおかげでスムーズに患者を引き継がせていただき日没に間に合う形で当院に搬送できました。

スキー場の駐車場に着陸です！

日没までに間に合いました！

また重複要請に対して群馬県防災ヘリドクターヘリ的運用でも出動しました。この時はもともとランデブーポイントとして設定されているスキー場の駐車場に着陸しました。ちなみに僕の今年の初飛びは防災ヘリとなり、今年も防災ヘリとドクターヘリのコラボレーションが活発に行われる予感がする幕開けとなりました。

北風に立ち向かいながら力強く進んでいきます！

雪を一度吹き飛ばしてから安全に着陸です！

今年も協力体制ばっちりです！

 

群馬県のスキー場は山奥にあるのでとてもヘリによる活動が有効です。スキー場を多く抱える消防本部もそのことを十分理解されており、スキー場での事案の119番消防覚知からへリ要請までの時間がとくに早い傾向があります！
とはいえ、せっかくの楽しいはずのスキー旅行もけがや病気になってしまえばとても悲しい思い出になってしまいます。みなさんケガに充分気をつけて、体調を十分ととのえて楽しい群馬の冬を満喫してください。疲れたら素敵な温泉もいっぱいありますよ！