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矢澤先生、6ヶ月間ありがとうございました。

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町田です。 今年8月より群馬大学医学部附属病院とのたすきがけで当科にて初期研修を行っていた矢澤先生も、本日を持って半年間の研修が終了となりました。ICU,ERでほぼ3ヶ月ずつ周囲のスタッフとのコミュニケーションをしっかり取りながらしっかりと診療にあたっていただきました。 最後は救急車の同乗研修を行った後にドクターヘリに搭乗し、病院前医療についてもしっかり学んでもらいました。 矢澤先生の素晴らしいところは、研修終了日までにしっかりと当科で学んだ分の『研修レポート』(僕の時代にはありませんでした・・・)を完成させていました。今日は最後のヘリ当番でしたが、あいにくの強風による運休・・・その時間を利用してレポートのチェックを行い、当科の研修は無事に終了です!その後当院のドクターカーによる重症患者のお迎えに同乗してもらうこととなり、最後までしっかり活動してもらいました。 本当に6ヶ月間、ありがとうございました。またどこかで一緒に働く機会があることを期待して楽しみにしています。

インフルエンザにご注意を!

例年に比べ今シーズンはインフルエンザの流行が遅いように感じていましたが、いよいよ群馬県でも大流行のピークを迎えているようです。 多くの小中学校で学級閉鎖(学校によっては学年閉鎖)が続いていますが、なんと病院でも同じ病棟のスタッフ数名がインフルエンザにかかり病棟閉鎖(新規入院ができない)に陥ることがありました。 救急外来にも時間外にインフルエンザの患者さんの受診が増えてきていますが、幸い当科スタッフは誰もインフルエンザになっていません。「元気いっぱい?」「インフルエンザになっている場合じゃない?」と人によってそれぞれですが、まだまだ流行の時期は続くと思うので僕たちも油断せずに十分に気をつけます。 皆さんもこまめに手洗い、うがい、そしてマスクの着用など、『うつさない・うつされない対策』をしっかり行ってくださいね。

ぐんまMCLS標準コースを開催しました。

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中村です。   平成 26 年 1 月 23 日,前橋赤十字病院 研修センターで第 3 回 MCLS コースを開催しました.武蔵野赤十字病院より勝見先生,埼玉県上尾消防から本田さんに管理世話人としてご協力頂きました.群馬県内の消防職員,医師,看護師,調整員,計 24 名が受講しました.     MCLS(Mass Casualty Life Support)コース は, 日本集団災害医学会 災害医療コーディネーション委員会により,消防や警察など,災害のファーストリスポンダーとなりうる要員を対象とした「多数傷病者への医療対応標準化トレーニングコース」として開発されました. 局地災害では,消防や警察,医療との連携が必要であり,「顔の見える関係」と「共通言語」が必要です. MCLS は,この両者を造りあげることが可能であり,災害医療だけでなく日常の救急医療にも役立てることが出来ると思います.   インストラクターとして参加しても,現場経験の豊富な消防職員の意見は非常に参考となり,今後の活動に役立てることが出来ると思いました.今回の開催に尽力して頂いた皆様,コース運営を円滑に行って頂いた利根沼田消防 川田さん,桐生消防 清水さんに感謝致します.

群馬でも都内でも医学部生のドクターヘリ見学!

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町田です。 最近ドクターカー方式の運用が多く、前橋市内の病院をドッキングポイントで使用させていただいたり、ドクターヘリのランデブーポイントから患者さんの受け入れ病院までドクターカー方式で搬送することがあります。その際に申し送りが終わったスタッフを搬送先病院でピックアップしてヘリで帰還することがあります。各病院スタッフの皆様のご協力に心より感謝致します。 ときにはヘリを受け入れる立場の視線から・・・ 最近都内にヘリ搬送させていただくことがありましたが、前橋から都内までなんと25分・・・ドクターヘリの迅速性をあらためて感じました。 搬送先の病院にはヘリポートがないため、直近の大学病院の屋上ヘリポートを使用させていただきました。実は、僕が週末運営側に携わったJATECコースも、約5年前にこの病院でコースを受講したのは始まりでした。そこで学んだことを生かして今の仕事をしているのでなんだかとても感慨深かったです。また教授&救命救急センター長にヘリポート使用の許可を頂いたうえに様々な手配をしていただきました。本当に心より感謝致します。 当院の約2倍近い高さの屋上ヘリポートに降りると、この大学病院の医学部生がお迎えに来てくれていました。救急隊への申し送りの間にドクターヘリの見学会を行い、機長や整備士からのドクターヘリの活動についてレクチャーを受けていただきました。めったにない機会なので学生にとってなにか心に残ってくれるものがあって、さらに救急医療に興味持って頂ければ嬉しい限りです。 学生のみなさん、救急医療の未来はきっと明るいですよ! もちろん1月から当科を2週間毎に実習に来ている群馬大学医学部生も、昨年に続いて全グループにドクターヘリレクチャーを行う予定です。1週間ごとに救急外来とICUで実習(週1回当直あり)をしてもらっていますが、2週間の間に天候とタイミングを見計らって『救急外来⇒運航管理室⇒9階待機室⇒屋上ヘリポート(記念写真付)』を巡りながら僕からの説明を受ける恒例の30~45分ツアーを行っています。 “初療室を現場に運んで早期に高度の医療介入を行うことで患者さんの救命率と社会復帰率を上げる”、つまり『ドクターヘリは空飛ぶER!』ということをお土産に持っていってもらっています。 先週から来ている群馬大学の学生さん。 医学部

コース運営は大変でした。~JATEC前橋コース終了報告~

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町田です。 今週末の1月25,26日に当院教育研修推進センターで『第4回JATEC前橋コース』が開催されました。 *昨年度までのJATEC(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)についてはこちらをどうぞ!  ⇒ http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/jatec.html  (今年度より一部改訂あります) 当院が会場で運営スタッフも当院集中治療科・救急科医師が担当しました。 コース全体の統括・責任者であるディレクターを中野センター長、高橋先生、コースの準備・調整などを行うコーディネーターを僕が担当しました。 本コースにはいままでいつも講師として受講生への指導(時々ブース長)を目的として参加していましたが、本コースで本格的に運営側に回るのは初めてでした。 受講生の採用から始まり、講師が不足しているブースへの講師参加のお願い(ほとんどが各ブース内で調整していただけますが)、事前資料の準備、お弁当・懇親会の手配、タスク(コース当日のお手伝い)の募集・調整など、思いのほかコース前に準備することが多くびっくりしました。 とはいってもJTCR事務局からのコーディネーター用資料や過去3回のコーディネーター(高橋先生、中村先生、宮崎先生)からの申し送り・アドバイス、そして当院社会課板倉さんの多大なる活躍のおかげで、なんとか本コースを迎えることができました。 前日ヘリ当番から戻ってきた時には、事務局(JTCR佐藤さん、社会課板倉さん)の 方々の手で すでに会場準備が完璧にととのっていました!     受講生の休憩室(飲み物・お菓子コーナー)や責任者会議の会場も必要です。   受講生向けのデモンストレーションには2年前まで当院で一緒に働いていた仲村先生・畠山先生コンビに2年連続でお願いしました。今年も軽快なやり取りの中で特に大事なポイントはきちんと受講生が注目できるような設定になっており、とてもわかりやすい名演技を見せていただきました。また今年もサポート(救急隊、、研修医、看護師役)として群馬県のインストラクターである野口先生、安村先生にご協力をいただきました。ちなみに今回の本コースでは群馬県から8名のインストラクター(運営を合わせる

日没直前に出動です!

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町田です。 気がつくと日没時間が17時を過ぎていました。気温の低いピークの時期を迎えていますが、日が沈む時間は日に日に長くなっていっていますね!  BK117C-2の機影がなかなか好きなんですよ! 群馬県ドクターヘリの規定では要請受付終了時間は日没時間の30分前のため、昨日17時1分が日没時間であったために、要請終了時間は16時31分まででした。 昨日も群馬ヘリポートで待機で、まもなく待機終了となる時間に携帯電話を通じて基地病院にいるCSと群馬ヘリポートの機長、整備士、ナース、ドクターで1日の振り返り(デブリーフィング)を行い、いよいよ期待の片付けを始めようと腰を上げたとき、機長の携帯電話が鳴りました。「あっ、ヘリ要請用の着信音」と思ったときはすでに16時31分・・・「行けるよ!」の迷いない貴重の言葉とともに大急ぎでヘリに飛び乗り、日没が迫る中での出動となりました。(日没時間までにヘリは群馬ヘリポートに帰還するルールがあります。)  離陸した時点で日没まで25分・・・ 機内で情報収集をしながら作戦タイム。もちろんランデブーポイントに着陸したら、ヘリはすぐに帰還してもらいドクターカー方式での搬送を予定しました。そう決めておくと逆に少し時間に余裕があるため現場上空を旋回してもらいました。現場上空から有力な情報を入手して、いよいよランデブーポイントに着陸。ランデブーポイントの施設の従業員の方に見守られながら、そこの駐車場に降ろしていただきました。 ぎりぎりでの要請に対してちょっとでも迷いがあれば時間切れになってしまうことがあります。迷いなく向かうことで有効な早期医療介入を果たすことができました。 ただ病院に戻ってくるのが遅くなってしまい、今日からのJATEC前橋コースの準備が・・・と思ったら当院事務員とJTCR事務局の方がほとんど準備をしていてくれました。終日群馬ヘリポート待機で日中の準備ができなかった僕にとっては本当にありがたい限りです。でも残りの準備が終わったときはすでに日付変更線近くになっていました。 あとは全国から受講生やインストラクターの先生方が当院に来られるのを心待ちにしています!

今週もいろいろコースを行っています。

町田です。 当院には看護学校が以前併設されていましたが、閉校後の校舎を教育研修推進センターとして使用しています。このセンターを利用して心肺蘇生、災害対応、外傷対応など様々なコースが開催されています。 1月23日は武蔵野赤十字病院の勝見先生にコース管理世話人として足を運んでいただき、『第3回ぐんまMCLS標準コース』が行われました。 *MCLS:Mass Casualty Life Support 詳細は後日報告予定です。 そして1月25,26日は全国から45名の講師の先生に集まっていただき、『第4回JATEC前橋コース』が開催されます。 *JATEC:Japan Advanced Trauma Evaluation and Care 今回本コースのコーディネーターを拝命され、コース開催するために準備が大変なことは薄々感じていましたが、受講生や講師のみなさんにご迷惑をかけないようにまさにいまコース開催に向けて準備に追われているところです・・・ ちなみに建物は昭和の香りを色濃く残す30年以上たった古いものですが、先人たちの研修の歴史が詰まっていてなかなか趣がありますよ。

ようやく屋上に戻ってきました!

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町田です。 1月は本当にずっと風が強いです。 昨日まででドクターヘリが屋上でスタンバイしていた日はきのうまでで『4日』しかありません。 ひとまるちゃん(JA6910)が11日に群馬に戻ってきてからも、ずっと群馬ヘリポート待機が続いていました。群馬に戻ってきて10日目の1月20日に、ようやく屋上ヘリポートスタンバイができました。 おかえりなさい、ひとまるちゃん! やはり病院でドクターヘリがスタンバイしていないとちょっと寂しいものがあります。ヘリスタッフは病院から離れたところで待機しているので直接顔を合わせることができませんし、重症患者の搬送もいちど病院からちょっと離れた公園で救急車にのせ換えが必要になります。 1日でもはやく地上ヘリポート(格納庫、給油施設付き)を完備した新病院ができることをひたする待っている日々です。(ただ防災航空隊や県警航空隊の方々と接する機会が減ってしまうのが心配ですが・・・) 屋上にはなかなか戻ってこられませんが、群馬ヘリポート待機で毎日要請にすぐ出動できるようにスタンバイしています。いまの群馬の現状では1月での要請100件、出動80件の目標はちょっと遠い目標になってしまっています。事故やケガが少なくヘリ要請が少ないのならそれに越したことはないのですが、どうもそうとは限らないようです。『アンダートリアージゼロ』の目標をきちんと果たせているのか、来月18日の症例検討会で消防の皆さんと前向きなディスカッションができるようにただ今準備中です。ちなみに来月の症例検討会はちょうど群馬県ドクターヘリ5歳の誕生日です! おまけ・・・大木先生追加画像です。 お酒の強い人たちです! ちゃっかりお隣の基地病院で記念写真!

大木先生、半年間ありがとうございました!

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昨年8月から約半年の間、熊本赤十字病院救急科の大木伸吾先生が当院集中治療科・救急科で研修をしていましたが、その研修が先週末で修了しました。 熊本ですでに救急科医師としてのキャリアもあり、来た初日から貴重な戦力として大活躍していただきました。特に今回の研修では集中治療室での診療を学びたいということで、年末年始などの休みも問わずに重症患者さんの1日でも早い回復のために尽力してくれました。 最終日の挨拶での「ここで研修して一番良かったことは、前橋赤十字病院のスタッフとこのようなつながりができたことです。これからもよろしくお願いします。」という言葉に、スタッフ一同胸が熱くなりました。 熊本赤十字病院救急科の先生方とは、全国赤十字救護班研修、日本DMAT研修、災害訓練、JATECコースなど様々な場面でご一緒する機会が多く、実際の災害救護活動でも協働する機会があります。これからますます関係が深まっていくのは嬉しいことですね。 大木先生の熊本でのさらなるご活躍を心から応援しています。こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。   今日は大木先生が熊本に戻られる前に送別会を行いました。 大木先生、ありがとうございました!

佐賀県ドクターヘリが運航開始となりました!

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町田です。 今月も18日目になりました。連日太陽が顔を出している群馬県ですが、やはり風が強い日が続いているためにドクターヘリが屋上ヘリポートでスタンバイしている日が3日しかありません。先日戻ってきた“ひとまるちゃん”も一度も屋上ヘリポートでの待機がなく、まだ一度も再会していません・・・ 屋上ヘリポートに戻ってきた写真をアップする日はまだ先になりそうです。 突然ですが、群馬県の救急医療は佐賀県と大いにつながりがあります。 まずは現在群馬県で運用されているタブレット端末を利用した『救急搬送支援システム』の参考にさせていただいたのが佐賀県で運用されている『99さがネット』で、このシステムの開発、運用に大きく携わった県の担当の円城寺さんには群馬県にたくさんのアイデアをさずけてくださったとともに、来県していただき直接ご指導をいただきました。 また群馬県ドクターヘリの導入前に、現在佐賀大学医学部附属病院救命救急センターの阪本センター長や小網先生から当院のドクター、ナースが日本医科大学千葉北総病院でのドクターヘリ研修で多くのご指導をいただきました。また他のスタッフの方々にも各教育・研修コースや学会などでいつもご指導を頂いております。 そしていよいよ昨日1月17日に『佐賀県ドクターヘリ』が運航開始になりました。 佐賀大学医学部附属病院ヘリポートの佐賀県ドクターヘリです。 写真右:(右)佐賀県担当者の円城寺さん、(左)救命救急センター長の阪本先生 (ともに円城寺さんより写真の提供をいただきました。) これで九州はすべての県にドクターヘリが配備になりました。すでにお隣の福岡県、長崎県ドクターヘリからは広域連携に向けての前向きな話が出ているようです。 ☆日本のドクターヘリの配備状況(HEM-Netホームページより) ⇒ http://www.hemnet.jp/where/ 群馬県の救急医療の発展に佐賀県の皆さんのご指導が大いに生かされています。 都道府県魅力度ランキングは毎年下位の常連の両県ですが、ドクターヘリをはじめ救急医療の面で全国に大きくアピールできるようにお互い切磋琢磨していきましょう!これからもよろしくお願いいたします。

阪神・淡路大震災から19年・・・

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今日で阪神・淡路大震災から19年を迎えました。 19年前のその時に何をしていたのでしょうか? 関東で医学部1年生だった僕にはまだ実感がわかず、とにかくテレビの映像をじっと見ていただけでした。数日後に淡路島出身の同級生の実家が大変だったという話を聞いて、急に事の重大さに気がついた自分がいました。でもその時はまだ何もすることができず、連日のテレビの報道をただただおっている日々でした。 今は日本DMATや赤十字救護班の研修などを通じて災害時の活動について学び、そして実際に様々な災害救護の活動を行うようになりました。ドクターヘリが全国から駆けつけたり、災害コーディネートという考えが浸透してきたり、年々活動の質も量も充実してきている印象があります。ただ、個人としてどれくらいの力を発揮できるのか、また自分自身が被災した時にきちんと対応ができるのかまだまだ不安があります。 だからこそこの日が来るたびに、あの時何も動けなかった自分への反省とともに、これからより良い活動ができるために何ができるかあらためて考えることにしています。 お亡くなりになられた6,434名の尊い命に心よりご冥福を申し上げます。 そして神戸での復興の力をこれからも東北へつなげていけるように! 復興のシンボル、神戸ルミナリエ! (彩企整形外科 本村院長よりご提供いただきました。)

医者の不養生!?~年に1度の(不?)健康診断~

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町田です。 昔より「医者の不養生」という言葉をよく耳にします。 たしかに労働時間も長く、常に寝不足、不規則な食事時間でしかも早食い・・・など、自分自身の健康に関しては自信を持てる人が少ないかもしれません。 それでも患者さんの健康を守るためには、私たちドクターが元気でないといけません。 当院医師も全員が毎年1回健康診断を受けます(救急や当直に関係する人たちはさらにもう1回採血の検査アリ)。ある年齢になると検査項目が増えることにショックを受けることがありますが、自分自身の健康を見直すよい機会になります。 ☆当院健康管理センターのご案内 ⇒ http://www.maebashi.jrc.or.jp/kenkou/ 僕(38歳)の場合、便潜血検査、検尿を提出後、苦手の採血から始まって、胸部レントゲン、心電図、視力検査、聴力検査が続きます。それから内科検診がありますが、その時に測定される腹囲がとてもドキドキします。そして最後に胃検査(胃透視または胃カメラ)があります。 35歳を超えると胃検査が始まりますが、今年度から胃カメラが経鼻的に行われるようになり、からり負担が減りました。そして当院の消化器内科の先生方の内視鏡操作がとても上手なので助かっています。 このように迅速に結果が出揃います。 (左)採血に異常値があると赤や青の数値になりますが、それがないのは嬉しいことです。 (右)レントゲンも胃カメラもデジタル画像で同時に見ることができます。 (*ちなみにブログ管理者自身のものなので個人情報の問題はありません。) 僕が研修医時代に先輩医師が健診の3日前だけそばを食べ続けている姿をみながら「こんなの意味ないですよ~」と笑っていましたが、新年になって急に階段を上り始めたり、食事量を減らしたりなど、検診日近くになってにわかに健康を意識している自分の姿がありました。 もちろん健診があることであらためて普段の生活様式や健康状態を見直すよい機会になります。そして採血や胃カメラなど患者さんが受けるときの立場を体験することも、普段検査をオーダーする僕たちにとって重要なことですね。 患者さんに「先生ご飯食べてる?」「先生寝ている?」など逆に心配をかけることのないように、まずは自分たちの健康をしっかり維持して患者さんが安心してもらえるように“シャキン

空から、陸から!vol.2 ~重複要請に1件でも多く応えるために~

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町田です。 新年になり北日本や日本海側の大雪のニュースが連日伝えられてきます。その反対にこの時期の関東地方は晴れの日が続いていますが、北日本が大荒れの天気の時は群馬は強風が吹き荒れます。1月に入り今日で2週間経ちますが、昨日まででドクターヘリが屋上ヘリポートでスタンバイした日は3日のみ・・・戻ってきたJA6910もまだ屋上で待機していません。  天気は良いのですが・・・ ものすごい風です・・・旗が上向き! 今月も昨日までにドクターヘリは40件の要請を頂いておりますが、12件の未出動がありうち6件が重複要請となっています。うち1件は北関東広域連携で栃木県ドクターヘリに対応していただき、もう1件は群馬県防災ヘリドクターヘリ的運用で対応できました。 またいつもであれば重複要請に対してドクターヘリだけ屋上に戻してセカンドスタッフを次事案に派遣することもありますが、この時期は風が強くて屋上にへりが戻ってこられない日が多くその作戦が取れないことがあります。またただいま防災ヘリが約1ヶ月の耐空検査(車でいう車検)に入っており、セカンドスタッフを病院前に派遣する手段が極めて手薄になっています。  9階ドクターヘリ待機室では常にセカンドクルー出動のスタンバイが出来ていますが・・・   でも空がダメでも陸から出られる手段があります。 先日も前橋市内の重複要請に対して前橋市消防局の救急車のドクターピックアップによるドクターカー方式で現場に出動しました。高崎市内からの重複要請に対しては、高崎ドクターカーに出動を打診しました。 病院前で医師による早期介入により患者さん予後がよくなることはすでに周知の事実です。ヘリ以外にも病院前に医療チームを派遣できるデバイスを充実させていく必要がありますね。ドクターカー、ドクターバイク、ドクターチャリ、ドクターラン(これはきつい)・・・あとは基地病院と地元消防がどれだけアイデアだして臨機応変に対応できるかです! ☆追記 約半年前(昨年7月23日)に同じタイトルの記事を書いていたことが発覚しました。ということで、前回はvol.1、今回はvol.2とつけさせていただきました。 半年前の記事はこちら → http://drheli-gunma.blogspot.jp/2013/07/blog-pos

“ひとまるちゃん(JA6910)”が戻ってきました!

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町田です。 車のナンバープレートと同じように、ヘリコプターや飛行機にも機体番号という各機体に固有の番号がついています。群馬県では運航開始時から『JA6910』という番号がついたBK117C-2という機種のヘリが主機体として活躍しています。いつしか『ひとまるちゃん』という愛称がついています! 先月11日から検査に入っていた“ひとまるちゃん”が群馬の空に戻ってきました。1月10日に機体交換を行い、1月11日朝から群馬での活動を再開しています。 おかえりなさい、ひとまるちゃん! “ひとまるちゃん”が約1ヶ月留守の間にJA6914(MD902)が強風と寒さが厳しい中で、とくに山間部への出動で大活躍していただきました。3000件目の出動もJA6914でした。そういえば1000件目はJA6926、2000件目はJA6924と、JA6910が留守の間に達成しているようです・・・ ノーローター特有の高音のサウンドが聞かれないのは寂しいですが、再び他県でのますますの活躍を心より願っています。ありがとうございました。 2999件目の出動シーン! ~2998件目の出動を終えた機長より~ 3000件目の出動を終えたJA6914。お疲れ様でした! ~3000件目の出動を担当した機長より~

第1回小児頭部外傷連携パス研究会が開催されました。

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前橋赤十字病院高度救命救急センターでは、現在、救急科とともに各科医師がローテーションで日直、当直対応をしています。その他の外傷についても同様ですが、小児頭部外傷においても頭部系の医師が日当直ではない時に、救急搬送あるいは両親に付き添われウォークインしてくる場合があります。 救急外来では、軽症に見える症例でも、時間の経過で生命に重篤な危険が及ばぬよう、一刻も早い正確な判断をするために、プレホスピタルに関わる様々な研修に参加し実践しておりますが、時には頭部系、救急科以外の外科系の医師も小児頭部外傷等のプレホスピタルに関わる場合があります。 特に小児頭部外傷についての診察はどのような検査をし、どのように対応して行くか、小児にも頭部外傷にも常時接していない医師にとっては至難の業です。そんな時のために「小児頭部外傷診療ガイドラインや連携パスがあったらいいね」、ということで当院脳神経外科医師と救急科・集中治療科医師によって立案されたのが『軽症小児頭部外傷診療クリニカルパス』です。 既に昨年の秋以降より始動されています。 今回は、この「軽症小児頭部外傷診療クリニカルパス」がどのようなパスであるのかの紹介と今後の課題を含めた研究会とし、日本医科大学附属病院 救命救急科 横堀 將司先生を講師にお招きし、「重症頭部外傷の急性期治療と管理 ー患者転帰改善を指向した治療戦略ー 」についての特別講演をして頂きました。  日本医科大学附属病院 救命救急科 横堀 將司先生  ☆第1回 小児頭部外傷連携パス研究会 (総合司会:中村医師)  <第1部>研究会(座長 当院脳神経外科 若林先生) ・研究会:小児頭部外傷連携パスの説明(小倉医師) ・一般講演:地域と共に診る、軽症小児頭部外傷 診療パスの運用と今後の課題(小倉医師) <第2部>特別講演(座長 中野センター長) 『重症頭部外傷の急性期治療と管理 ー患者転帰改善を指向した治療戦略ー』  演者:日本医科大学附属病院 救命救急科  横堀 將司先生  講演会には外科系当直に関わる当院医師の姿もありました。 参加者は100人を超す数となり大盛況の中幕を閉じました。 横堀先生、本当にありがとうございました。