骨盤創外固定セミナーに参加しました。~ER医が外科的手技を学ぶ意味~

町田です。

今日は東京の飯田橋で行われた『第4回JOTS骨盤創外固定セミナー』に小倉先生と一緒に参加しました。
主催は日本整形外科外傷集団会(JOTS)で、世話人代表である帝京大学の新藤先生は僕が医学部時代にあこがれていた救急の先生の一人でした。

☆JOTSホームページ → http://jots.kenkyuukai.jp/special/?id=7272

 会場から東京ドームと東京スカイツリーを望む・・・

セミナーのテーマは「骨盤骨折に対する固定法の理論と実際を学ぶ」で、今回は救急医が対象で行われました。
午前中は講義が中心で、骨盤骨折単純XPの読影、骨盤骨折に対する直達牽引、急性期の止血、創外固定の適応・実際のレクチャーがありました。どれも救急科医としても必要な知識であるとともに最新の知見がたくさん盛り込まれていて本当に勉強になりました。
午後になり実際に骨盤創外固定の実習を行いました。

この研修に参加してすぐにER型救急を行っている自分たちで創外固定ができるとは思っていません。またすぐに自分たちだけで行おうとも考えていません。
実際に骨盤骨折の出血性ショックを合併した重症患者の初期診療は救急科医で行い、初療を行いながら止血のための治療戦略を立てていきます。動脈塞栓術や骨盤創外固定で放射線科や整形外科との協力することは必須であり、かつ長期フォローに関しては整形外科にお願いすることとなるので、初療の段階で迅速さとともに長期戦略も整形外科と立てていかなければいけません。
その時に救急科医がある程度の骨盤骨折に対する整形外科的治療の知識がないと、整形外科医と良いディスカッションができないと考えています。これは胸部外傷や腹部外傷に対する治療戦略を立てるために胸部外科や腹部外科とのディスカッションでも同じことがいえます。9月にSSTTコースを受講した大きな理由も同じでした。

☆SSTTコース受講の話は → http://drheli-gunma.blogspot.jp/2013/09/sstt.html


救急科医も外科医も目的は同じで「患者さんの救命と社会復帰」です!
よりレベルの高いディスカッションを行うために、救急医が外科的知識を学び、外科医が初期診療の知識を学ぶことは絶対に必要なことだと考えています。

 コースの昼食は講師、受講生全員で隣りのお寿司屋さんでした!
重症骨盤骨折患者に対してより良い治療戦略が立てられるように、
整形外科の先生方との協力体制をもっと強化して行きたいです。

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