第20回日本航空医療学会に参加しました。

町田です。

ただいま藤塚先生、小倉先生の2名はアメリカ合衆国のダラスに滞在しています。2013年度のAHA-ReSS(Resuscitation Science Symposium)で前橋での実績を発表しています。先日のアジア救急医学会に続き前橋から世界へ発信中です。この様子は帰国後に報告してもらう予定です。


日本では11月15,16日の2日間(前日のビジネスミーティングを入れると3日間)、福島市で第20回日本航空医療学会総会・学術集会が開催されました。主催は福島県立医科大学医学部救急医療学講座でした。福島県立医大の皆さんには、東日本大震災発災直後よりDMAT活動や原発事故対応の拠点となり、特に震災直後は大学病院自体が水が使用できないなど大変であったのにもかかわらず参集したDMATやドクターヘリスタッフに本当の細やかな気配りのいき届いた受け入れ態勢を整えていただいており、いまでもスタッフの皆さんには頭が下がる思いです。
今回の学会でもその当時にお世話になった皆様との再会がありなんとも胸が熱くなるとともに、学会自体も福島の皆様の温かいおもてなしにあふれた会となりました。


当院からも中野センター長、中村先生、小池看護師、城田看護師、町田が、評議員委員会、座長、演題発表などで参加しました。また群馬主担当で東日本大震災で東北に出動した機長、CSからもワークショップで発表がありました。
<群馬県ドクターヘリスタッフからの発表>
・中野センター長:【一般演題】災害時の活動
 座長
・中村先生:【パネルディスカッション】地域におけるドクターヘリの有用性と課題
 『防災ヘリ、県警ヘリとの連携』
・小池看護師:【基地病院ポスター発表】
 座長
・城田看護師:【基地病院ポスター発表】
 『群馬県ドクターヘリ』
・鶴本機長:【ワークショップ】災害時におけるドクターヘリ-運航会社からの提言-
 『広域DMATにおけるドクターヘリの位置付け』
・小野寺CS:【ワークショップ】災害時におけるドクターヘリ-運航会社からの提言-
 『DMATとCS』
・町田:【一般演題】外因性疾患
 『重症外傷症例に対するドクターヘリの効果』
     【一般演題】運航システム
 『群馬県において救急現場9割、J-turn6割が意味すること』
 


今回の学会のテーマは『災害とドクターヘリ』ということで、特に運航会社の皆様のいろいろな意見が聞くことができたのは大きなことでした。また学会の前日には運航会社向けの災害対応講習会が開催され、当院スタッフも講師として参加しました。災害対応のみならず普段の活動においても医療と運航会社で同じ認識を持つことは、その活動をより安全に行う上で大切なことですね。

また会場では全国の皆様方からたくさん声をかけていただき、ドクターヘリを通じてより顔の見える関係が気づけたことを実感しています。実際に活動している方々にはすでに県境の壁はありません。ドクターヘリの活動も早く県境を気にせず、一部地域の連携で導入されている一番早く現場にたどり着けるヘリが要請できることが日本中に広がる時代が早く来てほしいですね。

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