病院前に医療チームをひっぱり出すこと!

町田です。

8月後半は全国的に不安定な天気が続いた中で群馬はなぜか晴れの日が続いていましたが、9月にはいり雨が続きドクターヘリの運航も天気とにらめっこの日々が続いています。

様々な学会や講演会での発表でも何度も耳にしている話ですが、病院前に医療チームが出動し早期医療介入によって傷病者の予後の改善はすでに明らかになっています。
しかしドクターヘリは悪天候や夜間には飛行することができず、その補完としてドクターカーでカバーしている基地病院が全国に数多くあります。先月ご講演をいただいた但馬救命救急センターでは先月144件のドクターヘリ出動とともに、ドクターカーが88件出動しているそうです。
*TECCMC's BLOGより ⇒ http://teccmc.blogspot.jp/2013/09/948.html

当院でも8月31日に2回目のドクターカー試行事業が始まりましたが、この10日間で3件の要請があり1件の出動がありました(もう1件はドクターヘリ事業として対応)。
そして昨日『救急の日』に県内たった3か所の救命救急センターの1つである高崎総合医療センターでドクターカー事業が始まりました。さっそく初日から2件の出動があったそうです。ドクターヘリも4件出動があり、合わせて6つの事案にたいして病院前から早期医療介入が行われたことになります!

左上:消防防災ヘリ        右上:ドクターヘリ
左下:高崎ドクターカー      右下:前橋ドクターカー
群馬県救急搬送支援システムに4つとも登録されています!

群馬県民にとって医療チームを病院前に引っ張り出す手段が1つでも多いことにこしたことはありません。とくに救命センターがある周辺は密集した市街地のためなかなかドクターヘリでの時間的有効性が生かしにくい部分でもあります(もちろん救助事案では絶対的に有効です)。
今後当院のドクターカー事業が本格運行するための準備を着々とすすめていくとともに、ドクターヘリ、防災ヘリドクターヘリ的運用、高崎ドクターカーの効率的かつ有効な活用、さらにコラボレーションについてもどんどん考えてはいけません。
群馬県の様々な医療機関、各機関が手を組んで、 『オール群馬』として県民の命を守り続けていきたいですね。

コメント

  1. 先生お疲れ様です。
    DHは悪天候や日没等で、出動出来ないのでそこを補う為ドクターカーが必要ですよね。
    ある救命センターのセンター長はこのように申してましたよ、DHは悪天候や日没等で出動出来ない、やはりそこを補完しないと本当の医療を提供出来ないと、更に医療システムは24時間365日対応できてこそ完全との思いがあるそうです。
    群馬県もオール群馬で県民の命を救って下さい。
    ちなみに私的な事ですが、豊岡は今日晴天でした。それにしても暑いよ~…豊岡~(>_<)(^_^)/~

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  2. 岡田さん、いつもコメントありがとうございます。
    先月の小林先生のご講演で、岡田さんのおっしゃる通りのことをお話ししていただきました。
    群馬県はある程度医療圏ごとに救命センターが分散していますが、各医療圏ごとにドクターカーがあり、さらにドクターヘリも存在すればある程度の範囲で県全体の救急医療の格差を縮められると考えています。
    今度はぜひ前橋にお越しください。

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  3. 町田先生ありがとうございます。実はあるセンター長とは、小林先生です。
    群馬の医療、町田先生にお任せm(_ _)m(^_^)冗談半分……。
    前橋にも行きたい……よし計画を立てます!!。いつになるかな?でも実現させますよ。
    前橋DHなどのφ(.. )調査しに。(^_^)b
    今日も晴天、調査開始(笑)(^.^)/~~~

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  4. 岡田さん、様々な施設の良いところを吸収しながら、さらに当院の特色を出せていければよいと考えています。これからも応援よろしくお願いします。

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