実はここが土台なのです!~ICUでの重症管理~

町田です。

今月初めてドクターヘリの出動回数が100件に到達しました。またここ2か月未出動率が25%近くありましたが、今月は要請数の増加にも関わらず20%以下に抑えられています。
明日は内閣府広域医療搬送実動訓練に群馬県ドクターヘリが参加予定です。ドクターヘリが群馬県に不在の間は防災ヘリドクターヘリ的運用で対応となります。台風接近に伴い訓練先の天気が心配です。(もし訓練に不参加になった際は、通常通りの群馬県ドクターヘリでの対応となります。)




当院のICU(集中治療室)は12床あり、ここ数年は700名を超す(平均1日2名)新入室患者を受け入れていました。しかし今年になりドクターヘリの出動数と同様にICU入室患者も増加傾向にあり、年間800名を超すペースで患者さんの受入れをしています。
当科ではICU管理にかなりの力を入れていて、ここで勉強するために当科で働いているスタッフも数多くいます。ここでの重症患者の24時間365日の徹底した診療がドクターヘリや救急外来での初療を支えています。
ICUでは呼吸、循環の管理に加えて、水分、感染症、栄養のコントロール、また様々な特殊治療が、毎日12床のベッドに対して6名以上の当科医師(麻酔科、研修医も)を専従において行われています。
ICUには重症患者が入るので滞在期間が長くなりがちですが、いつまでも滞在していると次々の対応しなくてはいけない重症患者が入室できなくなります。1日でも早くICUを出られることが患者さんにとってもベストであり、だからこそICUでは休みなしに診療が続けられています。
ちなみに今週のベッド稼働率も100%・・・それでも患者さんを受け入れるために病院をあげてベッドコントロールを行っています。

特に最近では『ECMOプロジェクトチーム』が立ち上がり、今までもかなり人工呼吸管理について深く追及していた当科スタッフも、さらにECMOの知識を深めて超重症呼吸不全患者とさらに向き合っています。


ECMOの迅速、安全な導入、管理のため日々シミュレーションを実施中です!
高度救命救急センターとして断らない病院、重症患者に積極的に関与する病院を支えている土台は、まさにここICUでの日々の診療なのです。

コメント

  1. 頑張れ!群馬県ドクターヘリ(^^)d
    無事に参加、出来ると良いですね。
    私の所からは見えないけど、いつも応援してます。
    ファイト!!

    返信削除
  2. 頑張れ!群馬県ドクターヘリ
    見えないところでも、いつも応援してます。
    無事に祈っています。

    返信削除
  3. コメントありがとうございます。
    見えないところにいらっしゃるようですが、スタッフには皆さんの応援に後押ししていただいていることを強く感じています。
    これからもよろしくお願いします。

    返信削除

コメントを投稿

コメントは管理人が確認の上、公開の判断をさせていただいてます。状況によっては公開まで数日頂くことがありますのでご了承お願いします。

このブログの人気の投稿

新年度集合写真

先日ブログでご紹介した新型コロナワクチン筋注方法について訂正があります

タカラトミーさんが当院を取材