一般市民の皆さんに伝えることの大切さ

本日は中村先生がある予備校で講演を行っています。勉強に励む学生の皆さんにとって『救急医療』『災害医療』の話がどのように伝わるかなんだかワクワクしますね。その中で将来一緒に働く人が生まれるかもしれませんね!
熱弁する中村先生!(イメージ図:本日の画像ではありません)

わたくし町田もここ数年は様々な講演の依頼をいただきます。小学生から大人まで、幼稚園の先生から企業の新人研修まで、対象も幅が広いです。
ご依頼いただいた方々に合わせて、“どのような内容にするか”、“どの程度まで突っ込んだ話をするか”、“どのようなスタイルで話をするか”などいろいろ考えなくてはいけません。何気なく普段使っている言葉が実は業界用語で一般市民に全然伝わらなかったり、自分の周囲では興味を引く話題が全然盛り上がらなかったり・・・

しかし、一般市民の皆さんに僕たちの活動を理解していただくことは、とても重要なことと考えています。
例えば、『ドクターヘリは来たけど、なんだか救急車のなかでモゾモゾやってて、患者をさっさと連れて行かないんだよ~』という声を聴いたことがあります。それに対して、『ドクターヘリは患者さんを運ぶためよりも、僕たちを現場に運んで1秒でも早く治療を始めるためのものです。救急車にで治療を行っているのですよ!』とお答えしたことで、ドクターヘリの本来の役割を理解していただくことができました。
また、『いま日本では救急車が到着するまで平均約8分かかりますよ!』とある講演会でお話ししたところ、その講演を聞いていた方から『私たちが救急蘇生法を学べる機会をぜひ作ってください。まずは周りにいる私たちが頑張らないといけないですね!』と声をかけていただきました。
ママさんに囲まれて緊張気味・・・
子供の安全にかかわる話に多くの質問をいただきました!
どうしてもいけないときはテレビから参加・・・
(次は必ず子供たちに直接語りかけます!)

医療業界に所属していると、どうしても世間一般の流れから外れて視野が狭くなってしまうことがあります。しかしこのような講演の依頼を受けて皆さんと接することで、一般市民の皆さんが僕たちに何を求めていて、そしてどうしたら一緒により安全な世の中にしていこうか考えていることを感じることができます。

さっそく再来週に『私の体験談』というテーマのもと『ドクターヘリを担当して思うこと』についてお話しさせていただきます。他に様々な領域でご活躍されている方々のお話も伺えるとのことで、僕自身もとても楽しみにしています。

コメント

  1. AEDの研修を以前、前橋消防署で受けた事があります。
    結構強く心臓の上を押しました!
    一回やっただけなのでいざという時できるか不安です(/_;)

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  2. 定期的に講習を受けていただけるといいのですが…でも大丈夫です。
    いざというときは、119番の電話の向こうで消防の通信指令の方がどうしたらいいか丁寧に教えてくれますよ。AEDを使うときも、電源さえ入れて頂ければAEDが教えてくれます!

    返信削除
  3. 近所の公園にドクターヘリが来たけど何をしてるのかな?と思っていた事がありました。
    何も知らない私は、早く連れて行かなくて平気なのかな・・・なんて思っていました。
    このブログを読ませて頂くようになり、色んな事を知り、こんなにも一生懸命な先生方がいる事に感謝しております。

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  4. コメントいただきありがとうございます。
    『ドクターヘリは、現場から早期医療を開始するために医療スタッフと医療資器材を運ぶためのツールである』ということをもっと皆さんにお伝えしないといけないですね。僕たちの情報発信不足を感じており、最近はより皆さんに知っていただこうと講演活動中です。

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