他の病院での救急処置室にて・・・~“オール群馬”を目指して~

町田です。

今年度も大型連休のGWが始まりました。昨年のGWは高速道路での大きな事故から始まりましたが、今年は大きな事故がなく楽しい連休になることを心より願っております。
ちなみに大型連休は急患を受け入れる病院が極端に少なるなるためなのか、毎年恒例で救命救急センターがとても忙しくなります。GW、お盆、年末年始の救急外来日当直の先生方は、食事も睡眠もほとんど取れずに頑張っています。これから10日間の長丁場です。(ちなみに前橋赤十字病院は4月30日、5月1,2日は通常通りの診療を行っています。)
この2日間は雨が降ったり晴れたり風が吹き付けたりと大忙しの天気です・・・

群馬県ドクターヘリでは約8割近くが現場への出動ですが、月に何回か施設間搬送のミッションがあります。何らかの都合で現場からドクターヘリを呼べなかったヘリがすぐに行けない場合に、まず直近の病院が傷病者の初療を行い、その後さらに高度の治療ができる施設への転送を行うことがあります。
各病院ともに搬送までに必要な処置を行っており、さらに傷病者や家族にヘリ搬送の必要性を説明していただいているので、とてもスムーズに搬送を行うことができています。

しかしヘリが迎えに行く間に容体が急変したり、ヘリのスタッフや資器材が行くことでさらに高度の治療ができる場合あります。
時々搬送元病院の処置室で緊急処置を追加することがあります。いままで一緒に働いたことのない医師、看護師と目の前の重症傷病者(実は現場出動より施設間搬送の方が重症率が高いのです)の治療にあたります。時にはフライトドクターと搬送元医師がどちらがリーダーなのか迷うこともあるようですが、病院がその対応に慣れてくると自然のチームワークでできるようになります。
つい最近でも、僕が経口挿管をする介助を搬送元病院の看護師にしていただいたり、使用する薬剤や資器材も“あうん”の呼吸で出していただいたりしました。そしてヘリで搬送するための点滴ルートの整理や説明用紙も準備されていたりなど、本当に大助かりでした。
有効にドクターヘリを活用していただいている病院です。
当院研修医もここで地域医療を学ばせていただいています。
いつも離陸時にスタッフの皆さんが手を振って送ってくださいます。

へき地の最前線で傷病者を守っている病院をサポートすることもドクターヘリの大切な役割です。そのような活動の中で病院間の連携がさらに強固出来れば、どのようなことにも「オール群馬」で望めると思います。これからも各病院の皆様のご理解とご協力のほどよろしくお願いします。

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