『ドクターカー試行運用』が始まりました!

町田です。

昨日の江原先生とともに、この1週間は2名の初期研修医のドクターヘリ同乗研修がありました。
当院では初期研修プログラムで3か月間集中治療科・救急科&麻酔科をローテーションしますが、2年目の選択でさらに当科を選択した研修医にドクターヘリ同乗を行っています。決して見学ではありません。大きな戦力として搭乗するために、事前に救急車同乗実習も行っています。
今回は渡邊先生と内田先生がドクターヘリに同乗し、実際の現場活動を行ってもらいました。自分の選んだ道に進む3年目以降、この時の経験が何かの形で役に立ってくれればうれしく感じます。
 渡邊先生
 内田先生
 
 
また昨日は平成24年度第3回群馬県ドクターヘリ症例検討会が前橋赤十字病院で開催されました。今回は現場出動で呼ぶべきであった転院搬送症例、ランデブーポイントに1例しか搬送されてこなかった多数傷病者症例について検討・考察がなされました。参加した皆様、お疲れさまでした。
 
また症例検討に引き続き、『ドクターヘリと救急車搬送でどちらが早期医療介入が可能か?』というテーマで滝澤フライトナースが検証した結果について、一緒に検証を行った中村フライトドクターから発表がありました。現時点で、群馬県では病院まで搬送時間が13分以上かかるところではドクターヘリの方が早期医療介入が可能という結果がでました。また13分以内の場所でも道路渋滞や救助事案ではドクターヘリの方が早期医療接触が可能な時もあります。
 
そのような中で近距離であればドクターヘリよりももっと小回りが利くドクターカーの存在が浮かび上がっている方もいると思います。実は前橋赤十字病院もようやくドクターカー運行を行うこととなりました。
消防との交渉には様々な苦労がありましたが、群馬県のバックアップもいただき本日から前橋市消防局管内で運航を開始しました。ただし、現時点ではドクターヘリが早い日没で飛べない時間の補填的な立場であるため、運航時間は日没30分前から17時45分に限定されています。今日の時点で1時間6分のみ・・・今日もドクターヘリ待機が終了し、いろいろ準備している間にあっという間に時間が過ぎてしまい、気が付いたらドクターカーも待機終了になってしまいました。
時間が短すぎて現実的にはどれだけ有効な活動ができるか不安ですが、まずが始めたことが大きな1歩。これからヘリ運休時も対応したり、重複要請のセカンド来るの出動手段として使用したりなどどんどん活動時間が増えることに期待しています。
 
ドクターカーの運用方法などはまた後日・・・

コメント

  1. 一番理想的なのは、ドクターヘリの24時間運行が実現する事だと思いますが、ドクターヘリの第一人者であられる、日本医科大学千葉北総病院の松本尚Dr.が以前NHKの番組に出演された時にドクターヘリについてこの様に話されていました。『ドクターヘリはあくまでも医師を運ぶためのツール一番大事なのは、我々医師が1秒でも速く傷病者に接触する事が大事。偶々効率的だったのがヘリだっただけであって、傷病者に1秒でも速く接触出来れば、例え車だろうと、自転車だろうと何でも良い。』まさにその通りだと私は思いました。

    一人でも多くの県民の命を救うために一日でも速いドクターカーの本格導入を願っています!

    返信削除
  2. 福島様、コメントありがとうございます。
    北総の松本先生がおっしゃる通りで、僕たちも同じことを考えています。ドクターチャリでもドクターランでもいいのです。1秒でも早く傷病者に接触することが目的です。
    一番大切である安全面をおろそかにしてはいけませんので、今群馬でできることはまずは消防に早く要請していただくことです。そしてドクターカーの本格運行を開始することですね。
    これからも応援よろしくお願いいたします。

    返信削除

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