お仕事の話・・・・(2012年12月ドクターヘリ活動実績更新しました!)

Web担当の伊藤です。

皆様、明けましておめでとうございます。
本年度も当ブログをどうぞよろしくお願い致します。

年末年始に病院で過ごす事となった患者様、そのご家族の方には心よりお見舞い申し上げます。

病院にとって、年末年始は1年に1回の大きな連休となります。
昨日1月4日は、6連休後の仕事始めとなりました。

今回は、少し整形外科の話をさせて頂きます。
筆者は普段、整形外科で専属の秘書をしております。
当院の整形外科は開放性骨折、不安定性骨盤骨折、麻痺を伴う脊髄損傷に対応できる医師が揃っておりますので、年末年始連休中の該当症例に対応するケースも少なくありません。
金曜日を除き、毎朝8時10分から開始されるカンファレンスは、整形外科医全員が集まり、入院患者さんの事、予定手術のこと、急患で入ってきた患者さんの治療方針などが真剣に話し合われています。
筆者も毎朝このカンファレンスに出席し、患者情報の聴取をしています。
単純に腕や足を骨折した症例であれば、片腕なら2泊3日、片足なら4泊〜5泊、また、ウォークインでの救急外来受診で、上記診断で実施された非観血的整復術後の整復位が良好であったり、転位が認められなければギブス固定にて経過観察で、一旦帰宅となる場合もあります。
しかし、ドクターヘリで搬送されてきたり、救急車で搬送されてきたりする患者さんは、そういった単純骨折ばかりではありません。

さて、ここからが救急科のお話とコラボになります。
まず、患者さん自らがダイレクトに整形外科外来を受診する場合をのぞき、交通事故などは予測して起こるものではなく、診療時間外に受傷、救急搬送の症例も少なくありません。
救急隊接触時に患者さんの意識状態、呼吸状態が悪かったり、全身打撲の疑いや、内蔵損傷の疑いがある場合は、まずは重篤な生命の危険を回避するために、救急科の医師が対応し、患者さんが到着後、全身探索、初期治療に移行します。
このシステムについては高度救命救急センターホームページで紹介しています。




http://www.gunma-redcross-icuqq.com/er/index.html

また、こういった病院前救護についての教育コースも開催されています。

http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/index.html


全身探索の結果、そして初期治療後の経過で、生命の危険が回避され、全身状態が安定すると救急科より整形外科にコンサルトされ、骨折や創の治療に入って行きます。


救急科・整形外科合同カンファレンスの様子
ただ、お互いがともに多忙であり、各外傷の治療に対しての考え方を、お互いが知る機会が少ないと言うのが現状です。
そんなこともあり、先日、整形外科、救急科の医師が集まり、合同カンファレンスが行われたのは記憶に新しいところです。









筆者は、当院の外傷に対する医師の姿勢に常に敬意を抱いています。

患者さんが最終的にたどり着くところ、それは、完全なる社会復帰、そして健全な精神と体を取り戻す事。

それが、彼らの考え方なのだと、その熱い思いが伝わってくるからです。

不幸にも事故により手の一部を失ってしまったり、障害が残ってしまったりする方もいますが、そう言った方も医師のサポートのもと、大好きなゴルフができるまでに回復されています。
そう言う患者さんが、治療を卒業して行く時、
あれだけの怪我をしたのに、ゴルフが出来るようになるとは思わなかった、
先生に会えなくなるのは寂しい。
と、おっしゃって診察室を後にする姿を何度も見てきました。

今年1年も、様々な情報を皆様に発信して行ければと、心より願っております。

どうぞよろしくお願い致します。


2012年12月度ドクターヘリ活動実績更新しました!





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