2012年1月30日月曜日

救急医療は奥深い・・・病院事務スタッフは見た!

Web担当の伊藤です。

高度救命救急センターのホームページに救急外来というページがあります。
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/er/index.html


このページを作るとき、これが救急医療の基本だよ、とかなんとか言われて、ページ内に使用するように渡された写真が左の写真です。
最初、この写真を見たとき、何が救急医療の基本なのか、正直全くわかりませんでした。
きっと、医療に関係ない方には、もっとわからない写真だと思います。

(写真の男性患者は模擬患者です!)





この写真は感染予防ガウンを着用した当院のセンター長が、気道に異常がある、或いは切迫したDがある患者さんに気管挿管をしているところです。その周りに救急隊員、医師、看護師が集まり、レントゲン写真、心電図、FAST所見が用意されています。そういった瞬間を撮影した写真です。

当院高度救命救急センターには、複数科の高度な加療が必要となる患者さん、重篤な状態にある患者さんが救急車、またはドクターヘリで運ばれてきます。例えば、交通事故で頭を打って意識を失っている、大出血をして意識を失っている、そのような患者さんは、救急隊員が病院に運ぶまで、またはフライトドクターが到着するまでに症状がどんどん悪くなってしまう可能性があります。







群馬ISLS/PSLSハイブリッドコースでの
救急隊員による病院前救護のデモンストレーション
救急隊の方は、場合と場所によってはドクターヘリを要請して、フライトドクター出動を求めてきます。フライトドクターが到着するまでに、救命救急士は患者さんの症状がこれ以上悪くならないように、さまざまな処置を施します。これを「病院前救護」といいます。救命救急士の方々は、日頃そういった研修を受け、活躍されています。










それが当院で開催されている研修コース「群馬外傷コース、県央JPTECコース」「群馬ITLS Advancedコース」「群馬ISLS/PSLSハイブリッドコース」です。
救命救急士の方々は、研修コースで学んだことを実践に活かし、患者さんが病院に到着するまでに、意識の改善、症状の安定化を図り、救急外来の医師に引き継ぎます。
また、医療関係者も受講することで救急隊の病院前の活動を理解し、また共通言語で話すことができるようになります。


私なりに様々なコースを見学や勉強して、病院前救護から引き続く救急外来での初期診療についてまとめてみました。

救急隊から病院スタッフへの患者さん引き継ぎ。
群馬ISLS/PSLSコースデモンストレーションより
医師は、救急車が到着し、患者さんを引き継ぐまでの間、スタッフを集め、患者情報の共有、感染防止対策(ガウン着用)、診察の準備(血液検査や放射線のオーダー)を行います。そして運ばれてきた患者さんが「防ぎえた死」を招かないために、患者さんに呼びかけ、気道(A)の評価、呼吸(B)の評価、循環(C)の評価、意識レベル(D)の評価、体温(E)の評価の順番に診察を行い、異常があった場合はそれに対応した蘇生処置をして、患者さんの生命の安全を確保します。








Aの異常に対する気管挿管の実技
(群馬ITLS Advancedコースより)
なぜABCDEの順番なのかと言えば、空気中の酸素というのは、気道(A)を通って肺(B)へ、そして肺から心臓・血管へ循環し(C)、脳に到達します(D)。
つまり、鼻や口から吸った空気が気道を通らなければ全身に酸素が回りません。だから、まずは気道を確保するのです。救急外来に搬送時、気道に異常があった場合は、ただちに気道確保のため挿管し、空気を体に送りこみます。


気道確保されたら、呼吸が正常にされているかを呼吸数やサチュレーション(酸素飽和度)で評価します。呼吸が安定していれば、C(循環)の評価です。この時点で医師は患者さんの体の中に大きな出血がないか、胸部・骨盤レントゲン、FASTと呼ばれる超音波検査で確認をしていきます。もちろん内出血だけではなく外出血の評価も必要です。循環の安定化がはかれれば、次は意識レベルについて診察です。

群馬ISLS/PSLSコースではJCS、GCS評価における
切迫するD、脳ヘルニア徴候について学びます。
意識(中枢神経障害)の評価はGCSというスケールを使用します。GCSは数字が小さくなればなるほどレベルが悪くなります。それ以外に、瞳孔所見や四肢麻痺の有無をみます。GCSが8点以下になった場合、瞳孔異常や四肢麻痺がある場合は切迫したDといいます。早期の頭部CT撮影が必要になってきます。











A〜Dの次はEの評価です。患者さんの服を脱がして、全身を観察し、体温が低ければ保温して体温を保ち、見落としのチェックがないかどうか確認し、生命の安全を確保します。

1月28,29日と当院教育研修センターで開催された『JATEC前橋コース』を見学させて頂きました。
2日間のコースが終わった後、改めてこの「救急外来」に使用した写真を見て、その意味がよくわかりました。

上記のように、感染予防ガウンを着用した気管挿管施行中のセンター長の背景には、レントゲン画像、超音波の機器、サチュレーションモニターなどが揃っているんですね。

まさに、救急医療の基本中の基本の写真!
そして救急医療の奥深さ、重要さ、魅力を、Web担当ながら、しみじみと感じました。

このJATEC前橋コースの紹介は近日ホームページに公開予定です。

2012年1月29日日曜日

ICUもチームワーク!

町田です。

今週末は当院の教育研修推進室においてJATEC前橋コースが開催されています。全国より多くのインストラクターの先生方にお集まりいただきありがとうございます。
もちろん高度救命救急センターでは、ER、ICUもいつも通りの週末の忙しい時間が過ぎています。ちなみにドクターヘリは強風のため群馬ヘリポートに避難中・・・


年末の緊急入院が多かったあおりを受けて、年始に入ってから当院はずっと重症ベッドだけではなく一般病棟の入院ベッドを確保することすら困難な日々が続いていました。各関係者の皆様にはいろいろご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。しかし、先週末あたりからようやく重症ベッドにも余裕が出てきて・・・と言っていたらあっという間にやはりベッドはすぐなくなってしまう週末になっています。そのような中でも今年に入って今日まででICUで約60名の新入室患者さんを受け入れています。
この日のICU専従医が集まってディスカッション中。
すべては患者さんの早期回復のために!
日々のICUの当番の時に思うのは、とにかく若い先生を中心にディズカッションが積極的に行われています。大きな治療方針、循環・呼吸管理はもちろんですが、水分管理、抗生剤、栄養、鎮静など徹底的に話し合います。それに対して出た答えに対してすぐに行動に移る・・・、もちろんそのようなことにすぐ対応してくれる看護師さんや各技師さんのサポートがあってのことです。
昨日もPCPSという補助循環装置やPMXという特殊な回路を使用することがありましたが、土曜日にもかかわらず臨床工学技士さんが何人もICUに来て携わっていただきました。また、故障した検査機器の代理に古いモニターをひっぱりだしていた時に、使い方がわからなくて困っていたところにわざわざそのことに詳しい検査技師さんがICUに来て説明していただきました。
医師、看護師、技師さんが一体となって、患者さんの早期回復のために日々励んでいます!

PCPS,IABP・・・
夕方遅くまで臨床工学技士さんも含めて
ディスカッションが続きました!


JATECには、救急医療や災害医療でお世話になっている先生や、東日本大震災の災害救護活動で一緒に活動した先生、そして大学の先輩・後輩の先生など、多くの知っている先生がいらっしゃいました。大きな人の輪のつながりを感じます。

もちろん夜の懇親会には参加させていただき、いろいろなお話を聞かせていただきました。このような交流の中からも多くのことを学ぶことができます。本当にいつもお世話になりっぱなしですが、今後ともよろしくお願いいたします。

懇親会には50名を超すインストラクターと受講生、またコース開催にあたって
チューターのお手伝いをしてくださった看護師さん(と飛び入りの僕)が集まりました。
夜遅くまでとにかく盛り上がりに盛り上がった懇親会でした!




2012年1月26日木曜日

秋田県ドクターヘリフライトナースの同乗研修。第2弾

町田です。
先週後半は群馬の平野部で雪が降り、今週初めは日本DMAT隊員養成研修で出張した立川で大雪が降り・・・道産子だけに雪男のようです。皆さんいろいろご不便おかけしましたm(__)m

でも日本海側ではもっと大雪が降っていて、場所によっては記録的な大雪を記録しているところもあるようです。そのような中、まさに日本海側の秋田県で1月23日より秋田県ドクターヘリが運航を開始しました。基地病院は秋田赤十字病院で、運航会社は朝日航洋です。群馬県ドクターヘリと同様に赤十字病院としては4基地目、そして運航会社も同じ会社ということで、私たちも全国のドクターヘリ基地病院の先輩たちに多くを教えていただいたように、私たちもできる限りで協力させていただきたいと考えております。

ということで、すでに運航開始は始まっておりますが実は12月に引き続いて、今週秋田県ドクターへリフライトナースが同乗研修に来ています。4日間で8件の要請がありうち7件の出動とやや物足りない出動数でしたが、実際に同乗していただかないと得られないことを多くつかんでくださったようです。
秋田赤十字病院の東海林さんです。

短い期間でしたがお疲れ様でした。秋田県でも安全第一の運航で、県民にとって希望の翼になりますように!

2012年1月24日火曜日

ドクターヘリ写真館(2011年7月~12月)更新しました!

Web担当の伊藤です。
昨日は都内でも初積雪があったようですが、前橋市には雪の「ゆ」の字もなく、よく晴れた穏やかな一日でした。

ここ2、3日、当院も全館満庄体制が続いておりました。退院しただけ入ってくる、という感じで、今や各病棟で他科の患者も受入れているような状態です。急性期病院なだけに、外傷に対する手術件数も大変多く、整形外科の手術日には、少なくとも7〜8件(外来手術含め)あるのが普通です。
雪が降ると路面が凍り、転倒しやすくなります。思わぬケガをしないよう、みなさんもどうぞお気をつけ下さい。

先日に引き続き、ドクターヘリ写真館の2011年後半撮影分を更新致しました。
どれもフライトスタッフが、余裕のある時に撮影しているものですが、時々、とても心引かれる写真もあります。
以下は、今回、筆者がとても好きだと感じた写真です。


夕方に撮影した写真とばかり思っていましたが、曇り空に太陽が覗いている風景ですね。
筆者も、今日はブログ更新を担当しているので、ベストショットを撮影しようとカメラを持って出勤しましたが、ヘリは朝から群馬ヘリポートでした。
夕方も、病院屋上にヘリの姿はなく、とうとう写真を撮ることは出来ませんでした。

ヘリの写真は、どうぞ、こちらでゆっくりとお楽しみ下さい。

 ★ドクターヘリ写真館★

2012年1月22日日曜日

平野部と山間部・・・雪から2日後

2日前、群馬の平野部にも今シーズン初雪が降りました。かなりの大雪のためドクターヘリも終日運休でした。


あれからたった2日ですが、すでに平野部はすっかり雪がありません。

でもヘリで8分のランデブーポイン付近には真っ白な雪原が広がっていました。


今回は着陸前にランデブーポイントの雪深いグランドの着陸地点を融雪していただいてました。現場での活動のためにいつも安全を守っていただいている消防関係者の皆様に心より感謝いたします。

2012年1月20日金曜日

ドクターヘリ写真館(2011年1月〜6月)更新しました!

Web担当の伊藤です。
今日、前橋市は初雪の朝を迎えました。
筆者は、朝から雪が嬉しくてハイテンション状態です。
雪化粧をしたヘリを撮影したくて、朝早く病院屋上に上りました。

地面にはまだ筆者の足跡しかありませんでした。ヘリもまだ雪を被っていました。
屋上から全景見渡せる赤城山も、今日は雪で全く見えませんでした。
ヘリもとっても寒そうです。


さて、本題ですが、昨夜、ドクターヘリ写真館を更新しました。

ドクターヘリ写真館へ

今回は去年の1月から6月までの活動記録で、東日本大震災の記録写真も11枚掲載しています。

過去に撮影した写真も含め、写真館は今や100枚を超しました。
せっかく撮影した写真お蔵入りさせてしまうのは勿体ないと思い、以前掲載した写真はすべてこちらにおいてます。





なお、近日中に7月〜12月撮影分をアップする予定です。

2012年1月19日木曜日

各県基地病院にお邪魔しています。

今日はクイズ形式で書いてみました!

群馬県は東は栃木県、西は長野県、南は埼玉県、北は新潟県に囲まれています。
栃木県、長野県、埼玉県にはドクターヘリが導入されていて、それぞれ獨協医科大学病院、佐久総合病院、埼玉医科大学総合医療センターが基地病院として運航を行っています。そして10月には長野県に2機目のドクターヘリが導入され信州大学医学部附属病院が基地病院となっています。

傷病者の医療圏や県内のベッド事情により、群馬県ドクターヘリは隣県搬送数は決して少なくありません。基地病院をはじめ基地病院以外の病院にも傷病者の受入をしていただくこともあり、隣県の病院関係者および搬送の際に支援に出ていただける消防関係者に心より感謝いたします。

これから隣県の基地病院の写真を掲載します。どこの病院かわかりますか?(答えは最後に・・・)






 ①~④すべてわかりました?(ちなみに当院も入っています。)


昨日は群馬県ドクターヘリ最長距離搬送(DMAT活動を除く)がありました。防災ヘリが定期点検中であったためドクターヘリが補完した活動ですが、きちんと医学的にも協定上もドクターヘリの適応があると判断したうえでの出動でした。広域圏をカバーしているドクターヘリの皆さんの運航調整の大変さを痛感しました。
ちなみに搬送先病院と搬送先近くの空港での給油の写真です。


実は群馬県はもう一つの県と隣接しています。意外と知られていないのですがあの有名な尾瀬でつながっています!ただし、車の走れる道路や電車は走っておらず、徒歩のみでわたることが可能です。
いつものドクターヘリ活動ではを訪れる機会はありませんが、昨年の東日本大震災のドクターヘリ活動においては、発災翌日に群馬県ドクターヘリはまずこの県に参集しました。


もう一か所だけ群馬県ドクターヘリがお邪魔した基地病院があります。一昨年の9月1日に内閣府による広域医療搬送実動訓練で静岡県に出動した際に、途中給油で立ち寄らせていただきました。


正解の前に群馬県の位置をあらためて紹介・・・

それでは、正解発表!
 ①佐久総合病院(長野県)
②埼玉医科大学総合医療センター(埼玉県)
③獨協医科大学病院(栃木県)
④前橋赤十字病院(群馬県)

⑤信州大学医学部附属病院と松本空港(長野県)

⑥福島県立医科大学附属病院

⑦東海大学医学部付属病院(神奈川県)

いつもご協力いただきありがとうございます。
またお邪魔する際もどうぞよろしくお願いいたします。





2012年1月17日火曜日

“笑顔を守るドクターヘリ!”

6,434名の尊い命が奪われた阪神・淡路大震災から今日で17年の時がたちました。
その大震災の経験や反省から、現在のDMATやヘリコプターを使った災害救護が発展してきました。また昨年の東日本大震災の復興活動において、阪神・淡路大震災の多くの被災者の方が経験をもとに現地で様々な活動を行っているようです。助け合う心、支えあう心、『絆』の強さを感じます。


今日は当院で群馬県ドクターヘリ症例検討会が開催されました。
今回も多くの関係者にお集まりいただきました。
ありがとうございました。

<今回の内容>
・2011年の活動実績

・症例報告
①ドクターヘリ要請による社会復帰例。当院まで救急車で6分の距離ですら適応があればドクターヘリ要請が奏功の可能性あり。
②ドクターヘリ要請による社会復帰例。ドクターヘリ適応があれば迷わず消防覚知段階での要請を。
③キーワード方式による早期要請でt-PA施行の可能性を広げた症例
鈴木医師より社会復帰例の報告。
・東日本大震災活動報告
①いわて花巻空港SCUでのドクターヘリ運航調整活動(中村医師)
②群馬県ドクターヘリの活動(高寺看護師)
高寺看護師より、東日本大震災に
おけるドクターヘリの活動報告。
本ブログでも時々登場するドクターヘリ活動を心から応援してくれる栃木県の小学生の慶くん。
今回HEM-Netグラフという救急ヘリネットワークが季刊している雑誌に、慶くんの自由研究が取り上げられました。『ドクターヘリが結ぶ小学生とフライトドクターの心の絆』というタイトルで1面で取り上げてありました。http://www.hemnet.jp/databank/file/HEMNetglaf23.pdf(HEM-Netグラフ23号)
ドクターヘリを応援してくれる若い力に対する思いを本ブログに書いた内容の一部も取り上げていただいています。

今回の症例検討会の会場の入り口に、ドクターヘリの活動がもっと理解していただけるように、そして命をつなぐランデブーポイントがもっと増えるようにという思いを込めて作ってくれたポスター2枚を掲げました。多くの関係者の皆さんが熱心に見てくれました。

慶くんは“笑顔を守ってくれる!”とドクターヘリ活動のことを言ってくれます。命を助けることで、患者さんの笑顔、そして周りにいる家族や友人の笑顔を守ってくれると・・・今回症例検討会で報告した症例も、関係者の救命の連鎖とドクターヘリの活動によりきっとり多くの笑顔を守ることができたと思います。


2012年1月15日日曜日

視診、聴診、触診、打診

町田です。

今週末は国立国際医療研究センターで行われたJATEC東京コースにインストラクターとして参加しました。
*JATEC(Japan Advanced Trauma Evaluatiou & Care):外傷診療研修コース
次回コースは2週間後に前橋赤十字病院で開催されます。JATECの詳細については、その時にブログでアップする予定です。


特に挿管や胸腔ドレーン留置など高度な処置を要するこのような外傷診療コースでは、傷病者役が生身の人間ではなく人形のことがあります。JATECの場合は実際に胸郭が拳上して呼吸音が聞こえたり、橈骨動脈も強い弱い・早い遅いと触知可能であったり、実際に挿管や胸腔ドレーン留置なども行うことができる、なかなか精巧にできている人形を使用していますが、それでも表現しきれない部分はあります。

人形相手ではリアリティーがないのか、はたまた最近は医学部教育のOSCEで人形相手の診療が慣れてしまったのか、残念ながら多くの受講生の身体所見の観察の仕方が不十分のように感じます。
『みて(視診)、きいて(聴診)、さわって(聴診)、たたいて(打診)』という5感をフルに活用して、命に関わる身体的異常を見つけ出す力は絶対に必要です。特に最近はドクターヘリやドクターカーなど病院前に医療チームが出て行って診察をする機会が増えました。病院前診療では基本的にレントゲン検査はできません。例えば、気胸は5感を使ってその存在を見抜いて適切な処置を加えないとヘリで搬送中に緊張性気胸に移行したり、頚椎損傷の存在を気が付かず搬送中に神経症状を悪化させるなど起こる可能性があります。また現場での挿管や胸腔ドレーン留置、心嚢開創などの手技を実際に行う場合は、しっかり身体所見をとって診断に確信を持ったうえではないとなかなか自身をもってできないものです。もちろん処置後の確認の検査もすぐにできるわけではないので。5感を使って自分が行った処置が確実に行われ患者さんの状態が改善したかどうかを確認しないといけません。

様々な検査器具が発展してきて、確実な処置や診療の迅速化に本当に貢献しています。それを有効利用することは大切なことです。しかしそういう環境でないときでも、目の前の重症患者に対して確実な評価と蘇生処置ができるための5感を常日頃から磨いておかないといけないですね。

2012年1月14日土曜日

昨年度の出動数を超えました!

町田です。
昨日は愛知県の病院の先生が当センターの見学に来ていました。中野センター長より当科の紹介と院内見学ツアーがあり、昼の救急科勉強会にも参加していただきました。一緒に食堂で昼食をとり、僕の主治医業務が一段落してからは僕が一緒にさらに細かいところの案内をしました。
ちょうどCS室にいるときに出動要請が入り、本日のフライトスタッフとともに屋上ヘリポートまで駆け上がり、出動を見送りました。新しい仲間になってくれることを期待しています!

この2日間でドクターヘリは10件の要請があり7件に出動しました。残念ながら2件は重複要請で対応できず(ずっと残る大きな課題)、もう1件は強風のため向かうことができませんでした。
昨日の3件目の出動が今年度523件目の出動で、昨年度1年間の出動件数に並びました。その後夕方日没近くに要請があり、今回も現場にフライトドクター・ナースを運ぶ重要な活動を行ったヘリは先に帰還となりました。


昨日の最終時点で、要請691件、出動524件です。要請・出動数が増えているとともに、未出動数も昨年より増えています。うち重複要請で未出動になったのは60件あり、昨年度1年間の41件を超えています。要請が増えた分、未出動1例1例についてもきちんと検証しなくてはいけませんね。


ドクターヘリの活動は多くの人たちが協力し合って成り立っていますが、夜にはさらなる協力体制を深めるためにドクターヘリ新年会が行われました。ドクターヘリは県の事業であり、もちろん県庁の方も出席です。これからも行政、消防、医療が一体となり、そして一般市民の皆様の協力のもと頑張っていきます。
所用により参加できなかったため、中村先生より写真を拝借しました。
この一体感が群馬県ドクターヘリの活動の源です!



2012年1月12日木曜日

DMAT技能維持研修が群馬県庁で開催されました。

町田です。

1/8-9の2日間、群馬県庁において関東ブロックDMAT技能維持研修が開催されました。

現在、日本DMAT隊員養成研修は災害医療センター(立川)と兵庫県災害医療センター(神戸)で実施されていますが、研修でカバーされていなかった分野の講義、DMAT隊員として知っておかねばならない新しい知識、指揮命令系統、近年重要視されている病院支援など継続的な研修の必要性があるとされていました。そこでDMAT隊員の技能向上・維持を目的とした講義型研修として平成21年度より地方会が開催されており、今回は関東地方会が群馬県庁で開催されました。(一部DMAT事務局ホームページより引用)


当院からも多くのDMAT隊員が参加し、当科からは中野センター長が参加しました。
一度覚えたこともすぐ忘れてしまいますが、このように研修や訓練を繰り返すことで身についていきます。またDMATのインストラクターの皆さんや他のDMATチームとの交流を深めることもできます。今後もこのような機会に積極的に参加していきます。
ちなみに今週末は日赤DMAT研修、再来週には日本DMAT隊員養成研修があり、もちろん当院スタッフも参加します。

ちなみに僕は病院勤務のため参加できませんでしたが、1日目の夜の懇親会にはしっかり参加しました。多くのインストラクターの皆さん、そして関東各県のDMAT隊員に皆さん、北風吹き付ける前橋にお集まりいただきありがとうございました。

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