第19回日本航空医療学会に参加しました。

町田です。

11月9,10日の2日間に千葉県木更津市で開催された『第19回日本航空医療学会』に参加しました。

 

 当院からはセンター長をはじめフライトドクター4名、フライトナース3名が参加しました。

<当院からの発表内容>
・中野センター長:一般演題【連携】
 座長
・中村医師:一般演題【指令・適応】
 『消防判断のキャンセルは適当か?』
・町田:パネルディスカッション
 『total prehospital timeを考える:群馬県ドクターヘリの現場滞在時間はなぜ長いのか?』
・城田看護師:ポスターセッション
 『私の基地ではこうしている:群馬県ドクターヘリ』
・滝沢看護師:一般演題
 『群馬県ドクターヘリにおける医療介入時間の比較検討』

各発表に対して多くの皆さんから様々なご意見やご提案をいただき心から感謝いたします。
僕がパネリストとして参加させていただいたパネルディスカッションでは、『total prehospital timeを考える』というテーマのもとで活発なディスカッションが行われました。各パネリストの皆さんから医療介入時間や根本治療開始までの時間の短縮することの重要性やそのための対策の発表が続いた中で、“群馬県の現場滞在時間が全国平均より長くなってしまっている”その現状とその理由の考察を発表させていただきそれに対して司会や他のパネリスト先生方から貴重なご意見をご意見やアドバイスをいただくことができました。
また今回は 『私の基地ではこうしている』というテーマに対して、ほぼすべての基地病院から個性豊かな基地病院紹介のポスターセッションがあり、とても興味深く見ることができました。
厳しい強風との戦い、防災ヘリとのコラボ、セカンドクルーの派遣のアイデアなど、
群馬県ドクターヘリの活動の様々な特徴を説明しました。
(ちなみにお隣は広域連携仲間の栃木県ドクターヘリ基地病院の獨協医科大学病院です。)
群馬県ドクターヘリ運航開始に当たり研修でお世話になった日本医大千葉北総病院の先生方です。
僕にとって『ドクターヘリの師匠』です。先生方の熱い思いが群馬県ドクターヘリにも流れています。
写真左から益子教授、僕、八木先生、金丸先生(現宮崎大学教授)です!
学会中に海ほたる見学ツアーや自衛隊基地見学ツアーなども企画されていました。
写真は東京湾に沈む夕陽です!

来年は福島県立医科大学の田勢教授が会長で開催予定です。

ポスターセッション“私の基地ではこうしている”では、原発事故に対するドクターヘリ活動における苦悩と実際の活動についての内容について田勢先生自ら説明していただきました。ヘリスタッフの安全確保と医療支援をしたいという狭間でのご苦労や実際に活動を行うまでのプロセスについてのお話を聞かせていただき、本当に福島のスタッフのみなさんの活動に頭が下がる思いです。

今日で東日本大震災から1年8か月・・・いまだに原発問題などで様々な災害救護活動が続いている福島県ですが、『災害とドクターヘリ』というテーマのもとまた多くの人たちが集まって活発な学会になることを期待するとともに、これからも引き続き支援活動を継続していき隊と考えております。

コメント

  1. 県立広島病院救急科の多田です。航空医療学会、是非参加させていただいて、町田先生にご挨拶させていただきたかったんですが、私用で参加できませんでした。
    4ショットの写真が、うらやましいです。来年こそは是非。

    返信削除
  2. 多田先生、コメントありがとうございます。
    来年は福島でドクターヘリについて大いに語りあいましょう!
    千葉北総での研修はたった5日間だけでしたが、その5日間で得たことが群馬県の活動に生かされていることは間違いありません。千葉北総だけではなく、当院は導入時に東海大、佐久総合、聖隷三方原、愛知医大、川崎医大などで、スタッフそれぞれがドクターヘリの先駆者の皆様にご指導をいただきました。

    返信削除

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