1年半がたちました・・・

2001年9月11日にニューヨークで起きた同時多発テロから11年です。

その時はまだ自分は研修医2年目でした。眠い目をこすりながら朝まで緊急手術の助手に入っていて、さらに朝から定時手術とまたその夜に緊急手術があり、僕がそのニュースを知ったのは2日後でした。太平洋のはるか向こうの出来事ながら、テレビで報道されている内容が信じられなかったことと、救助隊や消防隊を含め多くの命が失われたことにただただ驚いてばかりでした。


そして2011年3月11日に東日本大震災が発災し、今日で1年半がたちました。

この日はドクターヘリ当番で群馬ヘリポートに待機していましたが、あまり地震で揺れることがない群馬であまりにも大きな揺れを感じたため、この時はすぐに『日本のどこかが大変なことになっている』とすぐに感じました。
実際に自分も宮城県、福島県の沿岸部に災害救護チーム(DMAT、日赤救護班)で派遣させていただきましたが、本当に目の前の光景が信じられない気持ちに押しつぶされそうになり、その時できることをただただ必死で行った記憶しかありません。



大震災の後に日本全国で様々な規模の防災訓練が行われています。当院のスタッフも多くの訓練に参加させていただいておりますが、あの時にもっと何かできなかったという思いを持ちながら、当院のスタッフも多くの訓練に参加させていただいております。

警視庁の発表では9月5日現在でまだ行方不明者が2846名、岩手、宮城、福島の3県警が収容した遺体1万5802体のうち226体の身元が判明していないとのことです。そしてまだ34万名の方々が避難生活を送っているとのことです。
家族のもと、故郷に戻ることがこんなに困難であるなんて・・・1日でもはやく故郷の地で家族がそろう日が来ることを心より願っております。


僕の日赤で作っていただいた名刺には『人間を救うのは人間だ!』という言葉が刻まれています。
医療のことでも違う分野のことでも、自分たちにできることをこれからもコツコツ続けていきます。

頑張ろう東北!つながろう日本!

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