感謝の気持ちを込めて・・・

町田です。

先週初め何年かぶりに数日間にわたって集中治療室に空床がありましたが、先週末にはあっという間にいっぱいとなり、いつものベッドコントロールに追われる日が続いています。
『重症ベッドがない』ということは、救急隊にとっては重症患者の搬送先に難渋し、受け入れる側も入院先をどうするか悩みながらの受入となってしまいます。しかし、病態に待ったなしの重症患者さんや当院でしか対応できない疾患の患者さんの場合は、そんなことは全く関係なく受け入れます。時として初療や緊急手術を行って状態が安定したところで転院となる場合がありますが、なんとか重症ベッドを開ける努力をしています。日中よりスタッフが少ない夜中のベッド移動にはリスクが伴いますが、昨晩も2度にわたって救急外来の当直スタッフが全力で初療している間に、ICU当直医や各科主治医、そして病棟スタッフの皆さんの協力でベッド確保を行うことができました。

夜間の当直医師で力をあわせて病院と群馬県お救急医療を守るために努力していますが、そのためには各科主治医、オンコール医師、病棟看護師、事務当直の皆さんの協力が不可欠です。す。

今日はICU当直明けに引き続いて、富岡市に講演に出かけました。
富岡市には旧富岡製糸場という歴史建造物があり、先日『富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産への推薦決定!』のニュースが入り大いに盛り上がっています。

その富岡市に工場を置いているとある医療機器メーカーの創立50周年記念式典の特別講演にご招待いただきました。
実はその工場の敷地内の芝生がドクターヘリのランデブーポイントとなっており、救急車とのドッキング場所や直近の総合病院への搬送のための場外地として、ドクターヘリが運航開始当初より何度も使用させていただいております。その地域を管轄する消防本部の中では最も使用されているランデブーポイントであり、防災ヘリとのコラボレーションの際にも使用させていただいております。

今回は『近未来の医療環境と医療機器』というテーマのもと、『ドクターヘリからの情報共有を目指して!』というタイトルでお話をさせて頂きました。
いまだにスマホが使えない機械音痴ならではの視点で、日頃から様々な医療機器でお世話になっていることの感謝の気持ちと、これからの医療機器への願いを込めての講演になりました。

なんと50年史の表紙にドクターヘリを使っていただき、
ランデブーポイントになったことも歴史の1ページに載っていました!


高度救命救急センターやドクターヘリの活動は、他科・他部署のスタッフ、他病院、そしていろいろな企業、学校、自治体、また個人での支援などによって支えられていることをさらに実感した1日でした。日頃からのご協力に感謝の気持ちを込めて・・・

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