県の境が医療の境ではありません!

町田です。

関東地方も6/9に梅雨入りしたそうです。今日は雨は降らないもののどんよりした天気でした。しかし涼しかったため比較的過ごしやすかったです。

6/4に群馬県で3つ目の救命救急センターとして太田記念病院が開院しましたが、本日同院に始めてドクターヘリで対応した患者さんを搬送させていただきました。新しい病院なので病院のきれいさばかり際立ってしまいますが、搬送した時のスタッフの皆様の情熱にとても感動しました。これから間違いなく群馬県の救急医療を一緒に盛り上げていける雰囲気にあふれていました!

同院救命センター長の前勤務地がドクターヘリ基地病院でした。
群馬に来る際にスタッフの皆さんにいただいたものとのことです。

また今日は千葉県南部ドクターヘリ(通称『君津ドクターヘリ』)が当院に患者搬送のため飛来しました。埼玉県ドクターヘリ、千葉県北部ドクターヘリ(『北総ドクターヘリ』)に続いて3機目の他県ドクターヘリの来訪となります。当院の屋上ヘリポートは2機停まれるスペースはないため、その間は群馬県ドクターヘリは群馬ヘリポートで待機していました。
遠いところお疲れ様でした。
機体はMD902です。(群馬はBK117)
*BK117とMD902のちがいはこちらをどうぞ。

群馬県は周囲を5県に囲まれていて、地域によっては医療圏が他県にまたがっている場合もあります。本日も群馬県ドクターヘリは栃木県に患者さんを搬送させていただきました。受入先のスタッフの方々の迅速な対応かつあっという間の治療戦略の決定がとても勉強になりました。またとても親切に対応していただき本当にありがとうございました。


ちなみに栃木県ドクターヘリはEC135です。

ドクターヘリは基本的に県の事業ですが、患者さんにとっては県の境が必ずしも医療の境ではないことが多々あります。今日のように他県の患者さんを受け入れ、時として他県に患者さんを受けていただく柔軟性も必要です。北関東3県広域連携のように隣県同士が積極的に連携を結んで行ければ、より多数かつより有効に医療が提供できると思います。
とはいえ、群馬県は他県のドクターヘリの患者さんを受け入れるよりも圧倒的に他県に患者さんを搬送していることも事実です。だからこそなおさら救命救急センターの新開設は大切なことであり、そして当院の新病院の開設が待ち遠しいばかりです。

ちなみに今日の僕のヘリスーツの下のシャツは沖縄県ドクターヘリでした。
胸の名札には北海道道北・道東ドクターヘリのバッチがついていました。
震災対応や学会などで日本の最も東西南北の基地病院とも交流をもつようになり、
他の基地病院も含めてこれからもどんどん交流を深めていきたいと思います。

コメント

  1. 救命救急にボーダーラインがあってはいけない!!・・・私はそう思っています。(素人の私が生意気なことを言ってスミマセン。。。)
    救命の連鎖&救急医療の連携が重要だと思います。
    群馬県の救急医療が他の医療機関と結びついてこそ,量的質的な充実が図られていくのではないでしょうか。

    ※太田記念病院,上空から見るときれいですね。それにしても地上ヘリポートと外来棟・病棟とが近くにあるんですね。驚きました。

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  2. itakuraさん、コメントありがとうございます。
    医療機関同士だけではなく、消防、警察、行政との結びつきも大切です。そして行政同士がもっと垣根を越えて手を組めばもっともっと連携が広がると思います。

    返信削除

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