JNTECコースをのぞいて感じた事。

町田です。

今週末は当院でJNTECコースが開催されていました。
『JNTEC』とはJapan Nursing for Trauma Evaluation & Careの略で、JNTECコースは外傷患者の特殊な病態を理解し、外傷初期診療に必要なアセスメントとその看護実践能力を育成するコースです。

特に重症外傷の診療においては医師のみではなく看護師と協力し合いながら、迅速かつ適切な診療が求められます。このコースでも医師向けのJATECコースと同様に、身体所見などから傷病者のABCDの異常を評価を行って、適切な指示を出せるよう受講生は2日間頑張っていました。

ドクターヘリの現場活動においても、医師と看護師の息の合った活動が必要になってきます。
自分がフライトドクターで出動した時のことを考えてみると、現場にたどり着く前の無線情報からすでに自分が行おうとしている処置のための資器材が既に用意されていたり、救急車内で治療を行おうとしたらすでにその薬剤、道具が出ていたりなど、同じ考えをすでに共有できていることをよく感じることがあります。
先日も救急車内で緊張性気胸の診断がついて緊急処置をしようと思った時に、すでに目の前で消毒が開始され、滅菌手袋、覆布、メス、ペアン、トロッカーがそろっていました。「トロッカーを入れよう」と宣言してから2分後には、胸腔に入ったトロッカーの固定も終了!まさに「あうんの呼吸」でした。

またJATECにはなくJNTECにあるものに、『家族対応』のブースがありました。
実際の現場でも診療を一緒に行いながら常に家族への気遣いをしていただいています。実は最も難しく、最も大切なことかもしれません。


週末オンコール当番のすきを見てちょっとだけJNTECコースをのぞきましたが、やはり救急医療はチーム医療であることを強く感じました。
受講生の皆さん、インストラクターの皆さん、お疲れ様でした。

コメント

このブログの人気の投稿

新年度集合写真

先日ブログでご紹介した新型コロナワクチン筋注方法について訂正があります

新たに6名の仲間が加わりました!~2016年度 新スタッフ紹介~