群馬県ドクターヘリ、1500件出動達成しました!

3月は雨天や強風のためドクターヘリの運休が続き、3月12日までは要請の約5割が未出動になっていました。3月9,10日は終日雨天運休、3月11日は4件要請のうち2件出動、3月12日は6件要請のうち2件出動・・・安全を最優先としている事業のため悪天候にはかないません。

昨日3月13日も相変わらず朝から北風が吹き付けていましたが、群馬ヘリポート(地上ヘリポート)待機では出動が可能な状態でした。 さっそく朝一番からドクターヘリの要請をいただきました。
8時29分、運航開始時間前の要請でしたが、
群馬ヘリポートの準備が整い次第すぐに出動しました!
平成21年2月18日から群馬県ドクターヘリが運航開始して1120日目に、1949件目の要請で1500件出動を達成しました。
最初の500件は525日、501~1000件は337日、そして1001~1500件は258日と、出動のペースも確実に増えてきており、また119番の消防覚知からドクターヘリ要請までの時間も確実に速くなっています。早期要請に伴い受傷患者の救命率や社会復帰率も確実に上がってきています。群馬県にドクターヘリが少しずつですが根付いてき始めている印象があります。

昨日は1件目の出動から帰還中に次の要請があり、やや風の弱まった屋上ヘリポートで傷病者の引継ぎを行った後にすぐ次の出動に向かっていきました。

屋上ヘリポートで速やかに傷病者の引継ぎを行い、
次の出動に向かっていきました!
この日は2件目に引き続いて3件目も連続出動がありました。また4件目の活動中に重複要請があり、ドクターヘリのみ屋上ヘリポートに戻してセカンドドクター・ナースをピックアップして次の出動に向かいました。さらにもう1件日没1時間前に要請をいただき6件目の出動がありました。
この3日間で16件の要請をいただき、昨日はようやく全要請に出動することができました。

ドクターヘリ事業は、多くの方によって支えられています。特に普段は空で仕事することがない医療スタッフが同乗することで、いつも以上に安全面に配慮をしながら運航、整備、調整を行ってくださる航空会社の皆様、またヘリが公園や学校など数年前の群馬県では考えられないところに着陸する際に地上の安全を確保してくださる消防の皆様、本当に安全管理なしではこの事業は成り立ちません。いまだ全国のドクターヘリ事業で大きな事故がなく活動が続けられていることは誇りであり、そしてそれを支えてくださる航空会社や消防関係、また協力してくださる自治体、警察など他機関、そして一般市民の皆様のおかげです。心より感謝いたします。

今後も市民の皆様の命と笑顔を守るために妥協することなく尽力しますので、どうぞよろしくお願いします。

コメント

  1. みなさんお疲れ様です。

    今日は夕方17時過ぎに,私の自宅地域に飛来した群馬県ドクターヘリを確認しました。
    日没間際までの運行は神経を使うことと思いますが,私たち県民の安全なくらしを守るために頑張ってください。応援しています。


    P.S.
    某ドラマじゃないけれど,女性CSさんっていらっしゃったんですね。カッコイイですね。。。

    返信削除
  2. itakuraさん、いつもコメントありがとうございます。
    昨日まで3日連続夕方ぎりぎりに出動があり、3日間とも日没の都合で搬送先までヘリで運べない、通称『ポトン』でした。でも現場に医療スタッフを投入し早期医療を開始するのが最大の目的なので、『ポトン』は決してつらくありません。昨日も帰りのヘリには医療スタッフは乗っていませんでした。

    群馬県ドクターヘリが始まって約3年で、群馬県を担当した女性CSはすでに4名いらっしゃいます。

    返信削除

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