平成23年度群馬県災害対策本部図上訓練@群馬県庁

町田です。

一昨日、約1ヶ月にわたる整備点検が終了し、群馬県防災ヘリ『はるな』が群馬ヘリポートに帰還しました。ドクターヘリはちょうど給油中だったので、防災航空隊の方々と一緒にお迎えすることができました。空の男たちにとってヘリはかけがえのないもの・・・戻ってきたときの防災航空隊の皆さんの笑顔が輝いていました。



昨日は群馬県庁において『平成23年度群馬県災害対策本部図上訓練』が行われました。
昨年の東日本大震災での経験から、群馬県の地域防災計画の見直しが進められていて、その内容も含めた訓練になりました。

参考までに、現在見直しがなされている内容については、
・県境を越えた広域避難者の受入れについて
・県外で原子力施設事故が発生した際の対応について
・災害時要援護者等への一層の配慮について
・災害時などの燃料不足への対応について
とのことです。

群馬県知事以下177名、42班、6機関(県庁、自衛隊、警察、消防、日赤、群馬DMAT)が群馬県庁に集まり、当院からは初動救護班(DMAT)1チームを派遣しました。今回は当科から中村先生(リーダー)&町田、そして看護師3名、業務調整員2名の計7名で参加しました。

首都直下地震が起こり、関係機関は応援出動、そして群馬県が多くの避難者を受け入れることのなった想定でした。
僕たちは群馬県DMAT調整本部として群馬県庁に入り、群馬県の医務課と協力しながら群馬県の各災害拠点病院の状況の確認や各DMATの動きを確認したり、22名の傷病者を広域医療搬送で受け入れるミッションを自衛隊や消防と協力しながら調整しました。
また、想定上の翌日には群馬県内で集中豪雨による局所災害が起こり、それに対してDMATが必要かどうかやドクターヘリの動きをどうするかなど、消防と調整しながら対応しました。

約2時間の訓練時間で、1日目:首都直下地震+2日目:集中豪雨による局所災害に対応するというかなり時間的に無理な部分は正直ありましたが、このような訓練を行うことで多くの課題が見つかりました。とても勉強になったとともにさらに改善するための考えるいいきっかけになりました。

当院は群馬県基幹災害医療センターであり、かつ、当科には多くの統括DMAT隊員が在籍していることから、このような災害が起きてしまったら誰かは必ず実際に群馬県庁に入ることが予想されます。今回の訓練では県庁の方や自衛隊、消防などの各機関とも顔を合わせて作戦会議をしたりすることがあり、顔の見える関係作りにとってもとても良い機会になりました。

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