第17回日本集団災害医学会に参加しました。

町田です。

ちょうど1年前にニュージーランにて大きな地震があり、クライストチャーチでは日本人の多くの若者の命が失われました。日本からも国際緊急援助隊が派遣され、現地で救護活動を行ってきました。そして3月になり日本で東日本大震災がおこり、地震だけではなく津波によりはかり知れない尊い命が失われました。DMAT、医療救護班など多くの医療チームが被災地内外で様々な活動を行いました。また、夏場の大雨による水害など、この1年は災害に関わる多くの医療救護活動が行われることとなりました。

2月21,22日の2日間に金沢で開催された『第17回日本集団災害医学会総会・学術集会』には、例年以上に多くの参加者がありました。また報道関係者の姿も多く見かけ、関心の高さが現れていましたました。
当院からも中野センター長、高橋先生、中村先生、そして僕が参加し、演題発表やDMAT連絡協議会に参加しました
公立豊岡病院のスタッフの皆様とともに・・・
いろいろな方との交流や再会がありました!

<演題発表>
・高橋先生
『福島県から群馬県への多数傷病者広域搬送-病院を用いた域外SCU、病院外施設を用いた域外SCUの経験-』
・中村先生
『大震災時の域内搬送調整-東日本大震災・岩手県ヘリ運航調整本部を経験して-』
・町田
『通信の確立が困難であった石巻市立病院での活動における混乱とその対処』

特に東日本大震災に関しては、被災地が広域にわたったこと、津波による大規模な被害があったことなど、各DMATや医療チームが様々な問題に直面していたことがわかりました。ただそのような問題をいかに解決して今後につなげていくかという前向きなディスカッションが多く、とても勉強かつ今後の参考になることばかりでした。当院からの発表についても多くの皆様から反響をいただき、心より感謝いたします。

また被災地病院から多くの発表がありましたが、まさに現場の声そのもので思わず涙があふれてしまうこともありました。まだまだ多くのご苦労をされながらも、前に進んでいく気持ちを忘れず活躍されている方々に胸が熱くなりました。

いつ起こり得るかわからない災害にいつでも迅速かつ適切に対応できるよう、あらためて日々の心構えを使用と思います。

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