機体交換、OJT同乗、強風避難・・・いろいろあります!

昨日・本日とフライトドクター担当の町田です。
2日連続でドクターOJT(on the job trainning)が同乗しています。昨日は都内から研修中の加藤先生、そして今日は初期研修医の新井先生!


加藤先生と朝の物品確認、無線チェック、ストレッチャーの安全確認を行い、さっそく午前中より要請がありました。しかも連続・・・現場開胸あり、複数傷病者あり、2 doctorsで役割分担をしながら診療を行いました。また2件目の傷病者を搬送する時に搬送先病院の地域から要請が入ったので、搬送先の病院の直近のランデブーポイントに救急車を誘導し、ドクターヘリが着陸後に加藤先生は救急車で搬送先病院まで傷病者を搬送し、僕はランデブーポイントに向かってもらった3件目の救急車の対応をしました。スタッフの人数や業務の都合で2 doctorsをいつも組めませんが、OJTが同乗しているときがあり、その時はいろいろ対応のバリエーションが増えますね!重複要請による未出動を減らす一つの有効な手段になりそうです。


いきなりスカイツリーと富士山です!
実は群馬で活躍中のBK117C-2(JA6910“ひとまるちゃん”)が定期点検に入るため、昨日出動終了後に機体の交換のため東京ヘリポートに行きました。代替機はMD902(JA6908“まるはちさん”)です。関東では北総、君津、埼玉の標準機種です。朝の出動開始前に東京ヘリポートから群馬ヘリポートにやってきました。尚、機体交換の際には中の資器材の交換も必要で、城田ナースが東京まで行ってきてくれました。ちなみにその帰り道で写真です。フライトナースの皆さん、毎回いつもスイマセン。

MD902の最大の特徴は『テールローターがない』ところです。ローターの代わりに風を送り出します。ただしBKより座席が一つ少ないので、傷病者とともに同乗者を乗せる必要があるときに、OJTが現場に置き去りになる可能性があるのもある意味大きな特徴といえます・・・
新井先生は機長から安全講習をうけ、一息つこうと思ったところでさっそく要請がありました。現場活動によりで状態の安定化を図ることができ、直近の医療機関へ救急車同乗で搬送となりました。もちろん新井先生も救急車同乗し、活動終了後も一緒に帰還することとなりました。


搬送先からランデブーポイントに戻りましたが、河川敷に吹き付ける北風がとにかく強く、群馬ヘリポートに帰還後は風が落ち着くまで待機となりました。その後防災ヘリや県警ヘリも戻ってきました。
利根川河川敷に吹き付ける北風は、かなり強く寒かったです。
『赤城山の上に雲がかかっているときは風が強い』とのことです。
山頂は白く染まっていました!

快晴ですが強風による運休・・・群馬の冬の大敵です!でもまずは安全が一番なので、風が落ち着くまで群馬ヘリポートで待機です。ちなみに整備士さんは朝ごはんを食べようとしたところで出動、戻ってきたら汁なしちゃんぽん(写真左)でした・・・僕たちは昼食でゆっくりカップメン(写真右)を食べました。

BK117C-2とMD902の違いについては、群馬県ドクターヘリホームページ内に特集ページを組んでいます。(Web担当@Junさんが朝日航洋の全面的な協力をいただき取材しています。)
どうぞご覧下さい!→http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/summary.html

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