東日本大震災から6か月・・・


近所の文化ホールにて・・・
東日本大震災から今日でちょうど6か月がたちました。

地震が起こった日はちょうどドクターヘリ当番で、強風退避のため病院から離れて群馬ヘリポートにいました。格納庫が崩れると思うくらいの大きな揺れがあり、その後病院とは全く連絡が取れなくなり、身動きが取れないままテレビで地震の後に発生した津波の映像をただただ見ているだけでした。何もできない自分に悔しさを覚えました。その後、実際にDMATや日赤救護班として石巻市や南相馬市に出動しましたが、目の前の現実に無力感を覚え、その時できる限りのことをするのが精一杯でした。そのような中で、被災された方々のほうが率先して励ましあいながらすでに様々な活動を始めていました。そのような姿にもっと自分たちが頑張らないという力をいただきました。





小さなことからコツコツと!

僕たちが普段の医療活動で一緒にチームを組んで活動する多くの仲間がいますが、今回の震災では患者さんのそばに最後まで付き添っていた医師・看護師、市民の安全を守るために最後まで現場に残っていた消防・自治体関係者の方々も多く被害にあわれました。
今日この節目の日にあらためて何かできることがないか考えていますが、志半ばにして命を奪われた多くの仲間たちのためにも、まずは目の前の患者さんのために全力を尽くして人の健康を守る医師としての仕事を全うしようと思います。







警察庁によると、9月10日現在で死者・行方不明者は約1万9800人。このほか不明のまま死亡届が受理され、死者・不明者に含まれない人もいるそうです。また避難生活者は47都道府県で約8万2000人おり、学校や公民館などの避難所には約6800人が生活を続けているとのことです。
今回の震災における多くの犠牲者の魂が安らかに眠られるようお祈りしているとともに、まだ避難生活を送っている皆様が1日でも早く故郷に戻れるよう願っています。
当院では各病棟ごとに展示スペースがあります。
今日患者さんのもとに向かう途中で見つけました・・・
病院スタッフ一同、願いは同じです!

コメント

  1. けいけい母2011年9月11日 22:05

    町田先生、はじめまして。
    けいけいの母です。息子が群馬の先生も見てくれた!と、大喜びしてました。
    私も、文明人ではないので、携帯しか使えなくて、高校生の息子に教えてもらい、やっとコメントできました。
    けいけいのおかげで、私も救命について、色々知ることができました。
    この一年ほど、大切な人の死を見つめることが多く、子供たちと命の大切さを話すことがとても多かったんです。
    けいけいは、四人の男の子の兄弟の二番目です。
    一番下が去年ドクターヘリで搬送されて以来、ドクターヘリの先生になるのが夢です。
    三番目は、外科医になりたい!といい三兄弟は、医療の話ばかりです。
    私は、音楽学校出身なので、全くわかりませんが・・・。
    けいけいから、群馬のドクターヘリの写真を、使っていいか聞いて欲しいと頼まれました。
    色々考えているみたいで、機体の種類をまとめたいみたいです。
    来年も、ドクターヘリの自由研究をやりたいいみたいです。
    でも、夏休みだけではなく、色々調べてまとめています。
    何が彼を動かしているのかわかりませんが、救命医の先生方を本当に尊敬して、感謝しています。
    自分に今、何ができるか・・・
    すごく考えているみたいです。
    携帯から、先生にコメントできたらいいのに・・・と言っていました。彼は、一時間以上かかってコメントを書いています。
    質問や、写真の許可をとるのが大変みたいです。
    群馬ドクターヘリの写真は、使わせていただいて大丈夫でしょうか・・・。
    そして、もしご迷惑でなければ、けいけいからの救命医の先生への心からの感謝をこめて作りあげた自由研究を送らせていただいてもいいですか。本当は、最後に群馬、茨城、栃木のヘリの研究もはさみたかったらしです。
    それは、また来年がんばるみたいなので、そのときは、よろしくお願いします。

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  2. けいけい母さん様
    町田です。お母さまからもコメントいただき大変感激しております。ドクターヘリにお世話になるのはあまり良くないことですが、ご家族の中でドクターヘリの恩恵を受けられた方がいらっしゃることは、群馬県にいながら同じドクターヘリに関係するものとしてうれしい限りです。男4人とは賑やかそうですね。ちなみに我が家は男3人で、僕は末っ子でした…けいけいクンと同じ年のころ、そこまで命について考えていませんでした。素敵な兄弟ですね!
    群馬県ドクターヘリもけいけいクンの自由研究の協力は惜しみませんよ!ぜひ自由研究とともに連絡先を付けて病院に送ってください。スタッフ一同楽しみに待っています!

    返信削除

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