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8月, 2011の投稿を表示しています

本当に暑かった8月が終わります・・・(群馬県ドクターヘリ8月実績速報付)

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月末をドクターヘリ当番でしめさせていただいた町田です。 群馬ヘリポートから病院に帰還(時々そのまま出動)するときに、 防災航空隊の皆さんが毎朝手を振って見送ってくださいます! 今日は、現場に地元病院の医師・看護師も派遣されていて、 離陸時に救急隊・支援隊とともに見送っていただきました。 患者さんとともに病院に帰還すると、 頼りになるスタッフが屋上ヘリポートで待っててくれています! 本当に今年の8月は暑かったですね・・・全国的に暑かったと思いますが、群馬も本当にひどかったです。体温以上の日が何日も続き、その日の最高気温日本一も何日かありました。屋上ヘリポートで待機中に機内温は??度!出動時や現場活動時にはどれだけの汗をかいたでしょうか・・・ヘリ当番の日は体重が落ちましたが、機体の空調や脱水補正飲料水できちんと現場活動を行うことができました。 8月の暑さで体調を崩す方が多く、また夏の観光シーズンでそれに伴う事故も多かったことから、ドクターヘリは8月に95件の要請をいただき、うち72件に出動させていただきました。23件の未出動がありましたが、うち3件は隣県のドクターヘリや防災ヘリで対応していただきました。 月末になって天候不良のために涼しい日が続いています。明日から台風による影響で群馬も雨が降り始めるようです。明日は埼玉県で9都県市防災訓練とともに広域医療搬送訓練が行われ、僕もその訓練に参加することになっています。悪天候でヘリが飛べないかもしれませんが、これからも災害時にすぐに活動できるためにも一生懸命頑張ってきます。 夕方には空には一面厚い雲が・・ 群馬県ドクターヘリは7,8月の激しい夕立に伴う雷避難のため、毎日運航終了後に群馬ヘリポートに避難していましたが、本日をもってその避難は終了となりました。明日の朝からは屋上ヘリポートで運航開始・・・予定でしたが、台風に対する格納のため今日も夕方群馬ヘリポートに避難していきました。埼玉県ドクターヘリも来ているようです。 群馬ヘリポートに格納です。 台風が早く通り抜けてできるだけ被害が出ないことを祈っているとともに、できるだけ早くドクターヘリの運航再開ができることを願っています。まずは明日雨が降らず(かなり厳しいと思いますが)、広域医療搬

東日本大震災における初動救護班(DMAT)活動報告会

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町田です。 東日本大震災から間もなく半年になります。 当院の被災地での救護班活動や心のケア活動も7月末で一旦終了となっています。そのこともあり当院でようやく今回の東日本大震災における救護班活動の報告会が開催されました。本日は初動救護班(DMAT)活動における報告を行いました。 <東日本大震災初動救護班活動報告> ・初動救護班第1班の活動 鈴木裕之 ・東日本大震災における群馬県ドクターヘリの活動 鈴木大輔(産婦人科)、仲村佳彦 ・花巻空港SCUでのドクターヘリ運航調整 中村光伸 ・石巻市立病院でのDMAT活動 町田浩志 ・大町病院患者受入 高橋栄治 ・後方支援 宮崎大 今回の報告で各DMATの活動がいろいろわかっただけではなく、DMATで出動している間に病院の機能を落とさずに留守番していただいたスタッフの苦労も知ることができました。また今日の報告会には多くの病院スタッフの皆さんに集まっていただきましたが、大町病院患者受入の際には病院全部署のスタッフに多大なるご協力をいただいた活動であったことを再確認することができました。 日赤病院にとって災害救護は切っても切り離せない活動です。まだ支援が終わったわけではありません。被災した方々の健康を心よりお祈りするとともに、必要であればすぐに活動再開できるようにいつでも準備しています。

群馬ISLS/PSLSハイブリッドコースを取材しました。

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Web担当の@JUNです。 昨日27日、前橋赤十字病院で、第9回群馬ISLS/PSLSハイブリッドコースが開催されました。 本コースでは「脳卒中発症(病院前)から専門的治療に引き継ぐまで(救急外来)のシームレスな対応を学ぶ」を目的にしています。そのため、主に救急外来での脳卒中対応を学習するISLSではなく、病院前での脳卒中対応を学ぶPSLSを併せたハイブリッドコースとして開催しています。 高度救命救急センターのホームページでは、1年ほど前より教育・セミナーのページを公開しておりますが、一部のコースのみ掲載で、まだ多数のコースのページが未完成のままです。全てのページの完成を目指していますが、その第一弾として、ページ製作者である筆者がコース取材に挑みました。 まず、コースは3つのグループに分かれ、それぞれのブース(呼吸・管理、意識障害の評価、脳卒中スケール)毎に学習、実習して行くものでした。 イントロダクション 本日は美原記念病院 谷崎義生先生が イントロダクションを担当されました。 コースについての概要、グループ編成などについての説明がありました。 「呼吸・循環管理」のブース 「内因性ロード&ゴー」は 声高らかに宣言を! 脳卒中急性期に必要な呼吸・循環管理の手技を理解します。 ファーストインプレッションのA(気道)B(呼吸)C(循環)評価、D(脳ヘルニアの徴候)の異常についての評価による内因性ロード&ゴーの有無について学習しました。 「意識障害の評価」のブース 筆者も各スケールとにらめっこで 意識レベルについて学びました。 複数の評価法(ECS、JCS、GCS)によって意識評価をしていきます。患者問診により、見当識の有無、開眼の状態などについて学びました。 「脳卒中スケール」のブース 緊張した表情で受講生を待つ 「脳卒中スケール」ブーススタッフ達 脳卒中の認識と、脳卒中重症度の評価について学びます。 主にNIHSSによる評価を学習しました。 患者問診により、意識レベル、視野、顔面麻痺、運動、感覚、構音障害などについて学びました。 症例検討 集中治療科・救急科のスタッフの姿

日常・・・症例検討会

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宮崎です。 8月というのに涼しい日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? さて、我々は当然のように日常仕事をしておりますが、当然のように毎日壁にぶち当たります。 それぞれそういう疑問があってしかるべきなのですが、それを解決する手段(???)の一つとして、皆で集まってああでもない、こうでもない、と話し合いをしております。 平たく言えば症例検討会です。 残念ながら写真が1枚しかありませんが、こんな感じで毎週やっております。 各人が疑問に思った症例、各人がこれは!と思った症例を持ち寄って、上下関係なく話し合いを  て過ごしております。 それでは皆様お元気で。

連日熱いICUカンファレンス!

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今週はICUのリーダーの町田です。 前回のときもそうでしたが、今回もベッドが満床で引継ぎました。術後入室予定の患者もたくさんいる中で緊急手術も多く、毎日ベッドコントロールに頭を悩ませています。そろそろ今年のICU入室者数が500名を超えそうですが、患者さんの早期のICUからの転棟、そして新たな重症患者を受け入れられる体制を整えるためのために、当科と麻酔科のICU当番医も連日必死の全身管理を行っています。また各科や各病棟のみなさんに多大なるご協力をいただいております。 ICUの患者さんについては、毎朝出勤している当科医師全員とその日のICU当番の麻酔科医で全患者のカンファレンスを行ってからICU業務に入ります。そして夕方には各患者さんの主治医とICU当番医で合同カンファレンスを行っています。1日2回のカンファレンスで当科&麻酔科と各主治医とが治療方針を確認し、同じ目的をもって診療に取り組むように心がけています。重症患者が多いうえにベッドコントロールも考えなくてはいけない状況の中、連日カンファレンスでは後期研修医が中心となって熱い激論が交わされています。夕方のカンファレンスは12名の患者さんに対して2,3時間かかることもありますが、すべては患者さんが早く良くなっていただくために!(リーダーの僕はなんとか予定入室患者を入れるベッドを確保するために・・・) ICU当番医からその日のICUでの状態や治療経過を説明し、 主治医・受持医と今後の方針などを確認します。 ここではいつも熱い議論が交わされます

消防との連携・・・前橋市消防局におじゃましました!

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町田です。 竹内先生のユニフォームの胸に輝く “Doctor-Car”の文字! 僕の出身大学は北里大学で、神奈川県相模原市にあります。神奈川県には東海大学病院を基地病院とした神奈川県ドクターヘリがあり、北里大学病院も受け入れ先病院の一つとして受け入れ体制を整えるために、ちょうど1年前に同院救命救急センターから竹内先生が群馬県ドクターヘリのOJTを行いました。そして今年は北里大学病院が開始したドクターカー運用における消防との連携体制を強化するために、昨日より再び竹内先生がドクターヘリのOJTを行っています。竹内先生がおっしゃるには「群馬県のドクターヘリと消防との連携、消防本部間の横のつながりは素晴らしい!」とのことです。 外からの視線でそのように言われることは本当にうれしいことです。今まで色々な問題点が出るたびにお互い粘り強く(辛抱強く?)話し合いを重ねてきたおかげでしょうか・・・?もちろんまだまだ多くの課題がありますが、他県の見本になれるぐらいの活動ができるように今後も努力しようと思います。 前橋市消防局 (ドクターヘリより空撮) 今までの猛暑がまるでウソだったように一昨日から群馬県は雨模様で涼しい日が続いています。そのような中で昨日も3件要請をいただき、1件は現場医療スタッフ派遣もあり竹内先生も一緒に現場まで行っていただきました。 今日は朝から雲が低く垂れこめており、ドクターヘリは群馬ヘリポート終日待機&運休でした。今月初めて1件も出動がない日になりましたが、さすがに悪天候には勝てません。しかしせっかく竹内先生が消防との連携を勉強に来られているとのことで、竹内先生を連れて徒歩で5分の前橋市消防局に急遽出かけることとしました。 通信指令室 (カメラの画像は当院屋上ヘリポート) 前橋市消防局の通信指令室では、ドクターヘリ出動時の対応や他消防との連携などを教えていただいたり、2年前に新しくなった通信システムを見せていただいたりしました。急な受け入れを許していただいた通信指令課の皆様に感謝です。通信指令課の見学に続いて実際にドクターヘリ出動時に支援で出る車両を見せていただきました。 実は先日も高崎市等広域消防局で、高度救助車に乗せていただいたりなどいろいろ見学させていただきました。普段現場やERなどで一緒に働く機

石巻赤十字病院へ救急外来(ER)支援に行って来ました!~その①~

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初登場 鈴木です。どうもはじめまして。 ここが崩れなくて本当に良かった・・・ 先日、 ER 支援に石巻赤十字病院へ約 1 週間行って参りました。石巻赤十字病院では免震構造が威力を発揮しほとんど被害は無かったそうです。もしこの病院が崩壊し機能停止していたら・・・・・・考えるだけで恐ろしいです。 救急外来で協力して働く 石巻日赤の看護師と応援看護師。 震災から 4 カ月経過した現在でも、救急外来受診者数は震災前の 1.5 ~ 2 倍に増加しているとのことでした。 僕以外にも、全国各地の日赤から医師、看護師が応援に来ていました。名古屋、熊本、高 知、茨城・・・・・。救急外来では各地の「なまり」が飛び交う中、新鮮な気持ちで診療させていただきました。 患者さんの中には、「今、仮設住宅で暮らしている」「家も薬も全部津波で流されてしまった」という方もいらっしゃいました。一日でも早く元気に普通の日常生活に戻れることを願っております。 具体的な業務内容や被災地の現状報告は 「その②」につづく・・・・・・・

“写真で振り返るヘリ当番の1日”

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フライトドクターの町田です。 8月16日は4件のドクターヘリ出動があり、今月は半月を過ぎたところで出動50件に達しています。(ちなみに3件目は通算1111件目の出動でした!) ただ件数が増えているだけではなく、通信指令課のキャンセルを恐れない早期要請や現場救急隊の適切な判断により、傷病者に現場から高度な医療を提供する機会が増えることで、最終的に多くの傷病者に有益な結果をもたらしています。しかしながらまだまだ群馬県全体が平均して件数が増えているわけではありません。地域差を解決しないと本当の意味での群馬県ドクターヘリの発展は望めません。今後とも積極的な要請をよろしくお願いします。 8月16日の活動の一部を写真で振り返ってみます。 1件目のランデブーポイント。初めての使用ですが、 現場に最も近いとのことで特に問題なく使用させていただきました! 2件目は県北部からの要請。この時期の午後からは 北の空の雷雲を常にチェックしながらの出動になります。 この夏、群馬ディスティネーションキャンペーンで 上越線をSLが駆け抜けています。 お盆休みの最終日。関越道は大渋滞でした。 3件目、搬送先病院に最も近い中学校を使用させていただきました。 夏休み中にもかかわらずご協力ありがとうございました。 4件目は要請受付終了時間ちょうどの17時30分の要請。 もちろん迷わず出動しました! 日没が迫っているため、ドクターヘリは明日の活動に備えて帰還します。 現場が山深く直近へのドクターヘリの着陸が困難のため、 医療スタッフをヘリから支援車に引継ぎ現場に向かいます! 救急車で前橋赤十字病院に到着したのは、日没後1時間以上たってから・・・ 途中激しい夕立と雷と濃霧に会いながらも、救急隊の安全運転で無事に着きました。 病院到着時、救急外来の前には救急車が4台止まっていました。

ゲリラ豪雨のお盆休み・・・病院はフル稼働!

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町田です。 お盆休み・・・今年は東日本大震災がありました。多くの犠牲者の魂が安らかに眠れますよう心よりお祈りします。 テレビや新聞からは里帰りにともなう渋滞のニュースが流れていますが、実は病院も大混雑しています。今年は特にお盆休みが週末と重なったため、患者さんが救命センターに多く流れている傾向があるようです。 当院の救急外来には、8/12(金)夕方から8/14(日)夕方までの48時間で約200名の方が受診しています。救急外来の処置室がいっぱいでも臨時ベッドを作って受け入れたりもしていたようです。PCPSの導入などもあり、大混雑の中での重症患者の対応が続いていました。 またICUも週末は手術後の予定入室はありませんが、多くの急患が搬送されてくるにともない緊急入室が多くなります。しかしICUのベッドが満床だとなかなか患者の入院ができないことがあります。そのために状態が改善した患者さんは、各科主治医と各病棟のご協力により、土日でも一般病棟へあがっていただいています。(基本的に平日と業務のレベルは変わりません!)今週末もICU専従医を12床のベッドに対して毎日5人ずつ配備していました。 ドクターヘリもこの3日間で12件に出動しています。畠山先生が3日連続のフライトドクターでしたが、連日35度を超す暑さと、昼食を食べる暇もない連続出動であったため、体重が減ってしまったのではないでしょうか? 僕もこの土日はICUの当番で出勤していました。ICUでは挿管、気管支鏡、胸腔ドレーン、APRV導入、グラム染色など、いつもと変わらず集中治療管理を行っていました。 正月三が日も300名近い患者さんの受診があり、世間がお休みの時ほど超多忙を極める当院ですが、スタッフはフル稼働で対応しています。 この土日は夜になって前橋市内はゲリラ豪雨に襲われています。 特に今日は帰ろうとしたところで雷鳴が鳴りはじめ、病院の玄関を出たら冷たい風が吹き始め、車に乗って帰り始めたら激しい雷とともに恐ろしい量の雨(一部は雹)が降り始めました。目の前で雷が光り、雨で前は見にくく、さらに道路の一部は冠水・・・本当に恐ろしかったのですが安全運転でなんとか帰りました。どうも僕の帰り道はずっとゲリラ豪雨の範囲だったようです。雨のおかげで外気温は33度から24度まで下がりましたが、やっぱり群

G2010版 BLS&AEDコースと急性期災害医療コース募集要項更新しました。

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Web担当の@JUNです。 昨日、G2010版BLS&AEDコース(第118回〜第120回)と、急性期災害医療コース(第16回〜第18回)の受講生募集要項を更新しました。 詳しくはこちらで! G2010版 前橋赤十字病院 高度救命救急センター BLS&AEDコース http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/bls_aed.html 群馬県基幹災害医療センター(前橋赤十字病院) 急性期災害医療(レベル1)コース http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/ksic.html 実技試験前の中野先生と インストラクターとの打ち合わせ風景 昨年の10月18日にガイドライン2010が発表されました。 筆者もG2010用にホームページをリニューアルしようと思い、第116回BLS&AEDコースの取材をしました。 今後、まだ作成されていないコースのページについても取材を進め、随時ホームページに掲載する予定です。 取材に協力して下さった皆様、ありがとうごさいました! 余談ですが、昨日の80000ヒットのキリ番(8/12午後7時47分頃)は何を隠そう、私でした。

鎮魂の祈り。~日航機墜落から26年、東日本大震災から5か月~

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  町田です。 群馬県御巣鷹山の尾根に日航機が墜落してから今日で26年になります。 その当時僕は地元札幌の祖父母の家で『日航機墜落』のニュースを見ました。群馬に親戚の家があったため、9歳の僕にもなんだか遠いところで起こっている話ではない気がしました。 520名の尊い命が犠牲となった痛ましい事故でしたが、生存者の救出のためにヘリコプターが使われたり、当院からも多くの救護班が出動したのを知ったのは、この病院に働き始めるちょっと前の4年前でした。 昨日は御巣鷹の尾根がある上野村を流れる神流川で灯篭流しが行われ、今日は御巣鷹山への慰霊登山が行われています。今年は墜落事故遺族の方の呼びかけで東日本大震災被災者の方も参加し、墜落事故と震災の犠牲者に祈りをささげています。 東日本大震災も昨日で発生から5か月がたちました。警視庁のまとめでは昨日に時点で死亡者数1万5690名、行方不明者数4735名を数え、まだまだ多くの避難している方がいらっしゃいます。 行方不明者の所在が早く見つかることを祈りながら、亡くなられた方々へあらためてお悔やみ申し上げます。そして早期の復旧・復興のためにこれからも継続する支援と、原発事故の収束のためにより一層国を挙げて取り組むことを心より望んでおります。 26年前の日航機事故における救護班の壮絶な体験は、今も前田看護部長をはじめその当時を知るスタッフの皆さんから脈々といまに引き継がれてきています。今回の東日本大震災においても、現在までに救護班22班(うち初動救護班(DMAT)8班)、こころのケアチーム3班が出動してきました。今は一時派遣は中断となっていますが、これからも必要時にすぐに出動できるように準備しています。 そしてあの当時生存者救出のために行われたヘリコプターによる活動での経験は、防災ヘリ、警察ヘリでの活動のみではなく、われわれドクターヘリも引き継がなくてはいけません。ミッションが異なっていても、目的は共通で“命を守ること”です。この暑さの中、ドクターヘリも“すべては傷病者のために”ここ3日間で15件出動しています。そして今日あらためて空の安全をしっかり見つめなおし、明日以降も多くの方の救命のために活動します。 先月末まで初動救護班(DMAT)の出動があったため、今月末にようやく初動救護班の勉強会

先輩、後輩・・・

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実は当科の学生担当の町田です。 ICUで奮闘中の初期研修医。 見学の医学部生にとって目標とする先輩像です。 今日は僕の母校の学生さん(しかも部活の後輩)が当科に見学に来ました。 午前中はICUを、午後からはERを見学してもらいましたが、それぞれ当科ローテーション中の初期研修医についてもらいました。ローテーションで来たばかりのときとは比べ物にならないぐらい、ICUでは自分が担当する患者さんの評価や指示をしっかり出していて、ERでも堂々と初療のリーダーを行っていました。彼らは見学する学生さんにとって一番近い先輩です。初期研修医のいつもの姿を見たり生の声を聞くことができていて、いろいろ参考になっていただけたようです。   見学に来た学生さんの隣に部活の先輩が! いつの間にか13年上の先輩になっていました…  今日はICUの当番で日中はICU内にほとんどいましたが、ドクターヘリが離着陸する音がずっと続いていました。学生さんも何度もヘリの患者のお迎えに同行したとのことです。 夕方確認すると本日ドクターヘリは6件の要請に対して5件出動、しかも未出動になった1件も栃木県ドクターヘリに対応していただいたとのことです。今月は群馬県から1件栃木県に応援に行っていますが、栃木県からはすでに2件応援をいただいたいます。直接的な連携ではないですが、長野県からも1件応援をいただきました。 <今日の出動のまとめ> ☆現場出動 ・ランデブー方式:1件 ・現場医療スタッフ派遣:1件 ・現場直近:1件 ☆施設間搬送:1件 ☆出動後キャンセル:1件 5件の出動ともすべて異なる運航方式となった珍しい日でした。 37度を超える暑さの中、現場救急隊、支援隊の皆さん、そしてドクターヘリスタッフの皆さん、お疲れ様でした。(僕がいたICU内は比較的過ごしやすい気温が保たれています・・・もちろん患者さんのためですよ!)

夏の暑さにも雷にも負けず・・・

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町田です。本日はフライトドクターでした。 先週末から群馬はやっぱり暑いです。連日昼間は気温35度を超え、そして夕方になると雷&豪雨の夕立です。毎年夏の群馬の恒例になっています。 午前中空はきれいに晴れわたっていますが、 連日の夕立の影響で利根川は濁流です。 今日はドクターヘリの要請が4件あり、4件とも救急隊現着前の早期要請でした!しかも4件とも内因性疾患での要請です!! 1件は離陸前に、1件は離陸後に現着した救急隊の判断によるキャンセルで、2件は早期介入により有効な治療をすることができました。 今月も毎日雷と夕立を相手に空とにらめっこしながら、8日間で28件要請、21件出動(複数傷病者例2件、防災ヘリとのコラボ1件)となっています。また未出動のうち2件は隣県ドクターヘリに対応していただいています。 道産子の僕は“35度以上では活動が休止する”はずでしたが、連日の暑さに体が慣れてきました。今日も35度の暑さでの現場活動でしたが、救急車を日陰に誘導して活動したりするなどなんとか暑さをしのいで戦っています。今日の天気予報の時点でここ数日は35度を超える日が続くようで、本日のように内因性疾患の発症も増えることが十分予想されます。でもドクターヘリは暑さに負けず、患者さんの元へ明日からも飛び続けますよ~!  本日2,3件目の出動で連続してランデブーポイントとなった小学校。 【左】2件目の着陸前の支援隊による水撒き。(ありがとうございます。) 【右】3件目の着陸前の校庭。2件目で着陸した部分がよくわかります。  すでに雨が降っているあたりの空の上には“虹”が出ています。  夕方になり雷雲が接近・・・ ドクターヘリは群馬ヘリポートに退避します。 ただいま20時過ぎ、毎週月曜日恒例の集中治療科・救急科症例検討会が終了しました。 帰宅しようと思ったら外は雷が落ち続けています。雷がかなり苦手なので帰れません・・・ それでもERの入り口から落雷の決定的瞬間に近い写真を撮ってみました。本当にこの時期はヘリが避難していてよかったです。 20時15分、前橋赤十字病院救急外来の入り口から・・・ 雨は降っていませんが、怖くて駐車場まで行けません(涙)

群馬県ドクターヘリ7月実績更新しました。

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Web担当の@JUNです。 8月3日に群馬県ドクターヘリ7月実績を更新致しました。 普段は事務部で働いていますが、Web担当という事で、いつも先生達の記事の間にこうして更新情報を書かせていただいています。 医師、医療従事者の他に多くの職業の方にも読んでいただいているようで、多くのニーズに応えられる、しっかりと一人歩き出来ているブログに成長したと感じています。