“たすき”をつなぐ。

今年は1/1から救急外来が混雑しており、1/1から1/4の通常勤務が始まるまでに救急外来を受診した患者さんは約300名、そのうち入院になった患者さんは約70名でした。また10名近い患者が集中治療室に入室となりました。緊急手術も数多くあり、ICUではPCPS,CHDF,PMXなどの機器がフル稼働で回り、脳低体温療法などの特殊治療も行われており、世間の休みとは無縁のいつもと変わらない時間が過ぎていました。

“前橋市消防局北消防署白川分署”
この分署の救急隊、支援隊とともに
99、100件目の出動の際に活動しました。
(99件目の際はランデブーポイントとして使用!)
ドクターヘリは1/1,1/2と出動はありませんでしたが、1/3に今年の初出動がありました。初出動は高崎市等広域消防からの要請でしたが、年始休みにもかかわらず小学校のグランドの着陸を許可していただきありがとうございました。また昨日、今日と1件ずつ前橋市消防からも要請があり、これで同消防からの要請で現場出動した回数が100件になりました。当院のある地域の消防本部から最も多く現場出動の要請があることは、ドクターヘリ運航開始前は全く予想できませんでした。“たった数分でも早期に医療スタッフが接触することの重要性”を、地元の消防本部が強く理解していただいていることは本当にうれしく思います。




あらためて本日は当院の2011年仕事始めでした。朝一番に院長の年頭挨拶があり、その後卯年の職員による記念撮影があったようです。当科でも年男がいたのですが・・・ICUの重症患者対応のため写真には参加できませんでした。年末年始も救急外来やICUで当科のメンバーと顔を合わせていましたが、朝のカンファレンスでは久しぶりにほぼ全員が一同にそろい、新たな気持ちで新年の仕事のスタートをきりました

カンファレンス中にドクターヘリが出動し、現場で蘇生した患者さんが当院に搬送されました。そして救急外来でのさらなる処置、評価に引き継がれ、最終的にICUに入室して全身管理を行っています。箱根駅伝では群馬県から出場した上武大学が健闘むなしく19位に終わりましたが、スタートからゴールまで母校のたすきをつなぎきりました。そして私たち集中治療科・救急科も、現場から救急外来、集中治療室、そして病棟まで命のリレーのたすきをとぎらせないよう今日も診療に当たっています。

群馬県の冬は風が強く寒いですが、晴れの日が多いですよ。
遠くの浅間山は真っ白ですが、街中には雪はありません。
今日もフライトスタッフから救急外来スタッフへ“たすき”がしっかりと引き継がれていました。


ところで、今日から群馬大学医学部5年生で当院当科での病院実習を選択した学生がきています。2名ずつ2週間の実習が10月まで続きます。当院当科での選択実習は人気で倍率が高く、抽選があるとのことでした。当院の救急で勉強をしたいと思ってくれることは本当にうれしいですね!その学生のなかから将来一緒にたすきをつないでくれる仲間が誕生してくれることを楽しみにしています。

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