研修医のドクターヘリ同乗研修

前橋赤十字病院の初期研修医は、2年間の研修期間のうち3ヶ月を集中治療科・救急科&麻酔科をローテーションするプログラムになっています。集中治療科・救急科には常に2,3名の初期研修医が在籍しており、救急外来での初療や上級医と組んで当直、また集中治療室では受け持った患者の評価および指示など、仕事量はハードですが充実した研修期間を送ってもらっています。さらに選択研修でもう3ヶ月集中治療科・救急科をローテーションすることが可能になっています。

初期研修医の中で合計6ヶ月にわたって当科をローテーションした研修医に、最後の1ヶ月でドクターヘリの同乗研修を行っています。ちなみに、当科を6ヶ月回る可能性のある初期研修医は、①選択研修で当科を選んでくれた当院初期研修医、②群馬県立病院群初期研修コース、③群馬大学初期研修救急災害ICUコース、です。(ちなみに初期研修医ではないですが、板橋中央総合病院麻酔科から当科に半年~1年間派遣されている医師も最後の1ヶ月にドクターヘリに同乗します。)


県防災ヘリに同乗します。
初期研修医ですが現場に出れば医療チームの一員であり、実際に診療を行わなくてはいけません。そのため、同乗研修を行う前にきちんと現場でも働けるための最低限のトレーニングを受けています。上級医の横にただ同乗するわけではありません。半年にわたる救急外来や集中治療室での緊急性や重症度の高い患者の診療はもちろんのこと、プレホスピタルの活動を理解するためにJPTECの受講や前橋市消防局救急車同乗実習(24時間!)、そして群馬県防災ヘリ同乗実習を行って、はじめてドクターヘリに同乗することができます。





上級医とともに診療にあたります。

こうしてトレーニングを受けた初期研修医は、最初はリアルな現場となれない環境に若干の動揺を見せるものの、すぐに一人の医療スタッフとしてがんばって診療に励んでくれます。今まで4名の初期研修医が同乗研修を行っています。今月も初期研修医の1人がドクターヘリ同乗研修中です。月曜日に救急車同乗実習で9件出動(うち1件は転院搬送で僕も救急車に同乗・・・)し、水曜日にドクターヘリで2件出動があり現場での診療に当たっていました。







ミッション終了!

当科での研修、救急車同乗実習、ドクターヘリ同乗研修を経験して、一人でも多くの研修医が将来救急医療に携わってくれることを期待しています。そして、後期研修医になっても私たちと一緒に働きましょう!

最後に現場を体験した研修医の一言、
“現場はもっとリアルだ・・・”

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